自分自身も子どもも、もう傷つけないで!大きなハートで対話するキリン語の共感的コミュニケーションを一緒に学びましょう!
いきなり原因不明の成人病(?)患者となった主人公。医者から医者へ渡り歩くが悪くなるばかりで、ついに死の淵まで行ってしまう。さして、わらをもすがる境地で尿療法から神だのみまで、ありとあらゆる民間療法を試していく…。
『小鳩』は、少女同士のこころの交流とやがて大人になっていく感傷的な思いを描いた少女小説である。また、幼い男女の恋心の記憶は、『林檎』で、明日嫁ぐみちよと、幼なじみの御幸との会話に組み込まれている。それらは、ハワイの現実や中国大陸やヨーロッパでの記憶が重ねられて、エキゾチックな物語となっている。そのほか、薄幸の少女おさわの日常と夢を描いた『燕来る日』、陥れられた若妻に手を差し伸べる尼僧の義憤と活躍を描いた時代小説『尼僧物語』を所収。
なんで私ばっかりこんな目にっ?チートヒーローに振り回され、陰陽師に頼まれ、頭に銃を突き付けられ、宇宙人に襲われる。こんな生活もうイヤ!脇役の掛け持ちって結構大変なのよっ?とはいえ、中途半端にスペックが高めな私には、やっぱり脇役がお似合いなのかしら。な〜んて思っていたら、周囲の評価はどうやら違ったようで…。
十七歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。事件の日、渋谷からの彼女の呼び出しを断っていた悦至。渋谷にいた彼女がなぜ千葉で自殺を?再会した幼なじみの涼子とともに事件を調べ始めると、自分たちの知らなかった由実果の姿が、次第に明らかになってくるー。悲しくも、爽やかな夏の日々の描写が秀逸な、青春ミステリの傑作。
ペニシリンのような日常生活に関わる発明、ニュートンの重力理論のような科学的に重要な理論の提唱、そしてポンペイ遺跡のような考古学上の発見には、「偶然」の要素が大きく関わっていた。小さな偶然とそれを見逃さなかった洞察力が、革新的な発見へとつながる創造の過程を追った名著。
「食料帝国」とは何か。牛肉、明太子、ビールなど、帝国による「食」の再編は日韓の食文化を大きく変えた。収奪論をこえて、帝国のフードシステムの歴史的意義をはじめてトータルに解明、生産・流通から植民地住民の身体に与えた影響まで、統治にはたした「食」の決定的な役割を浮かび上がらせる。