新しい道路文明とはなにか! 一本の道路には、多くの人々の叡知と労苦が秘められている。「人が集まり、語らう場」「祭りが催される祝祭の空間」「情報発信基地」-道路は、いまさまざまな機能をもって変貌しつつある。
空襲で東京の家は焼かれた。田舎にも火の手は及んだ。兄は戦死し、還ってきたのは遺骨がわりの砂ばかり。やがて戦争は終り、町には「リンゴの唄」が響きわたる。ほんとうの自分を求め、3つ編みの少女を追って、少年は混沌の中から立ちあがる。-鮮烈な筆力で描く長篇。
ネバーランドは上を下への大騒ぎ。というのも、ガラスが丘に植わっていた若返りの果実をつけるリンゴの樹が、ネバーランドをわがものにしようとたくらむ魔道師バンパーに盗まれてしまったのだ。あなたは猫妖精のティルトになり、バンパーを倒して、リンゴの樹を奪い返さなければならない。項目数1000を誇る、世界最大のゲームブックついに登場!
テクノロジーがいかに発達しようとも、地勢的要因によってソ連の政治、経済、外交が規定されるていどは依然として大きい。なぜそのような地理的な角度からアプローチしたソ連論が現われないのか、長年、私はいぶかっていた。本書は、そのような期待に応えた待望の書といえる。
ビッグバン、分子誕生、そして生命の出現。バクテリアから高等植物へ、ゾウリムシからチンパンジー、類人猿から人間へ…生きとし生けるものの進化の壮大な旅は続く。進化の旅のロマンを美しい絵と共に読み解く。
新鮮な味や香り、さわやかな色つや、水々しい歯ざわり-くだものをたべる時、いつしか夢やロマンに包まれます。この幸せに満ちたくだものを、絵とお話でお楽しみください。
子育ても終り、31歳という十分に若さの残る年齢で、不倫願望が頭をもたげると、現代女性の水絵は、ためらうことなく不倫を実行に移して…。不倫願望に悶える熟れた人妻の肢体!
日曜と重なったある非番の日、私は横須賀へ出向いた。そこで署長は意外な話を持ちかけてきた。高級クラブに勤める女が挙銃で殺され、米軍基地内の桟橋で、パリから来た男が同じ挙銃で自殺した。事件は公安部の扱いだが、不自然な状況にもかかわらず彼らは自殺説で片づけようとしている。だから、独自に捜査をしてくれないかというのだ。公安部がもみ消しをはかる事件の本当の姿とは何なのか。-日本の新しいハードボイルド小説の担い手が、その鮮烈な感性を凝縮して神奈川県警二村永爾刑事の苦闘を描く傑作。他に「陽のあたる大通り」を収録。