本書はEBMの精神に則って、膠原病、リウマチ疾患について、リウマチ性疾患を専門とする医師向けに編集したものである。
本書は、日本アレルギー学会から出された「鼻アレルギー診療ガイドライン」に沿い、一般の内科医も耳鼻科医と同様な診療技術を持って診断・治療にあたることができるための手引き書である。
本書は、臓器アレルギーの枠にとらわれることなく、アトピー疾患を一括して鳥瞰することができるようなハンディーな用語ハンドブックである。
本書では東洋医学の観点から花粉症を見つめていく。世界の共通認識である東洋医学-すなわち「中医学」によって、根本的な原因は何か、どうすれば改善できるのかという解答を話す。
本書は大きく4部構成になっている。1つはこれまでの特別講演の一部を発表になった先生方に改訂していただき、膠原病と血管炎に関する最近の話題として収載している。治療や疾患の考え方、診療に際してのジレンマやコツ、最近の知見などに視点を置いて記載した。この方針に従い、2つ目の柱は膠原病の概念と各疾患の特徴・治療・予後、腎病理組織の見方について項を設けている。3つ目は血管炎についても同様の構成で記載している。4つ目は膠原病、血管炎に共通する治療総論を取り上げている。
膠原病を専攻する若手医師や理系の大学院学生および膠原病研究を志す意欲的な科学者のための免疫学と臨床免疫学を対等に見据えた新しい時代の教科書。免疫学が臨床医学の視点および膠原病研究推進の視点から考察されているところがユニーク。また、膠原病についてこれまで経験的にしか語られなかった臨床的事項に対して出来る限り理論の縦糸を通して、他分野の学生・研究者にも理解できるよう配慮された待望のテキスト。
膠原病・関節リウマチは、全身疾患であるため、症状・身体所見が多彩である。診断の原点は内科学そのものであるが、同時に“パズルを解く”ような難解さ、不明瞭さも伴う。そのような特殊性も踏まえ、一目で膠原病・関節リウマチを視覚的に把握、理解できることを第一に、多様な肉眼的所見、検査所見を疾患ごとにまとめ、写真や図から疾患の全貌、病態を理解できるように企画したものが本書である。