ブラームス:歌曲全集第9集(完結)
およそ4年前に第8集がリリースされたきり、以降全く音沙汰のなかったcpoのブラームス歌曲集の第9集がようやくリリースとなりました。今作は最晩年に書かれた4つの歌曲集を収録。これでこのシリーズも完結となります。
ブラームス自身、大切にしてきたハンガリー民謡を用いた『ジプシーの歌』をはじめ、彼の後期作品が持つ独特の重苦しくも美しい雰囲気を備えた作品群です。とりわけ、63歳の誕生日に完成された『4つの厳粛な歌』の深く内省的な死生観を受けとめるためには、聴く側も何かしらの心構えが必要であると言えるでしょう。これらの歌を歌うのは、現在最もドイツ・リートに精通している3人の名歌手。ヘルムート・ドイチュの説得力あるピアノも含め、これ以上望むものはありません。一生の宝物として大切にしたい全曲盤と言えるでしょう。(ナクソス)
【収録情報】
ブラームス:
・ジプシーの歌 Op.103
・5つのリート Op.106(セレナード/湖上で/菩提樹に霜が降りて/私の歌/さすらい人)
・5つのリート Op.107(おごる女に/サラマンドラ/おとめは語る/ねこやなぎ/おとめの歌)
・4つの厳粛な歌 Op.121
イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)
ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)
アンドレアス・シュミット(バリトン)
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
録音時期:1996-99年
録音方式:デジタル(セッション)
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