ギタリストのカリスマのリーダー・バンド作。鬼気迫るような泣きのプレイで圧倒する彼だが、今回は不変的ロックの力作といった感じで、そのあたりに良くも悪くも年相応的ムードが漂う。ただ、熟年層にも対応し得る手堅い内容であることは確か。
スウェーデン産ハード・ロック・アクトが放つ2年ぶりの3作目。彼らならではの叙情メロと清涼なハーモニーは不変だが、今回はミドル・テンポでぐいぐい突き進むロック的編曲が印象的だ。ハイ・トーン・ヴォイスが強烈なビート感に馴染み、新たな魅力が引き出されている。
イタリアン・シンフォニック・メタルのシークレット・スフィアが97年にリリースした1枚目の再発だが、デビュー前に話題となったデモ・アルバム5曲を追加収録している。デビュー作とは思えない壮大な仕上がりだったが、デモ版がまたパワーがあって聴き応え十分!
名キーボード・プレイヤー、リチャード・アンダーソン率いるタイム・レクイエムの3rdアルバム。鍵盤魔人とも称されるアンダーソンのスリリングな超絶テクニックを存分に楽しめる1枚。
ロブ・ジョンソン率いるネオ・クラシカル系バンドの2作目。ロブの7弦ギターに絡むパワフルなヴォーカルが、プログレッシヴなテイストを含んだナンバーを見事に歌い上げている。
エスケープ・ミュージックが送り出すスウェーデン出身のメロディアス・ハード・ロック・バンドのデビュー・アルバム。北欧を感じさせる、胸を焦がすような哀愁のメロディが堪能できる。
イングヴェイを脱退してソロ作を発表したのち復帰したヴォーカリスト、マーク・ボールズ率いる注目のニュー・グループが登場。ネオ・クラシカル・サウンドの規範となる構築美がここにある。
スイスのベテラン・ハード・ロック・バンドの2年ぶりの9作目。同じメロディアス・ハードでも北欧系と違うのは、地域性からかジャーマン・メタルに近いヘヴィネスと、スッキリと洗練されたサウンドを聴かせるところ。ハード・ロックにもお国柄があるのが面白い。
87年にリリースされたBUCK-TICKのメジャー・デビュー・アルバムが、デジタル・リマスターで再登場。当時流行っていたビート・バンド的な音作りだが、その中にもキラリと光るセンスの片鱗がうかがえる。
マイアミのR&Bグループ、プリティ・リッキーのフロントマンを務めていた人物のソロ・デビュー作。タンクやリコ・ラヴら敏腕制作者のプロデュースのもと、得難い“とろけ感覚”を持つ、メロウな歌声を思うままのせている。とりとめのない感覚がいい感じ。
スラッシュ・メタル・バンドのヴォイヴォドのエリック・フォレスト(b,vo)率いるバンドのセカンド・アルバム。デス・メタル的なアプローチを施したオールド・スタイルのスラッシュ・メタルが展開されており、どの曲も強烈なエネルギーを発している。
「死にたい」は、生きたいの叫びなんだ。
世代や国境を越えて愛される森絵都の小説『カラフル』を『ホームステイ』として実写映画化。
物語の主人公は、何らかの理由で死に、魂になった「シロ」。シロは「管理人」を名乗る謎の人物に選ばれ、
同時期に死んだ高校生・小林真の体にホームステイし、管理人に課された転生の条件に挑むことになる。
条件とは、100日間のリミットのなかで「小林真が死んだ原因を突き止める」というもの。
100日以内に原因を突き止められなかったり、真の家族や友人に中身がシロだとバレてしまったら、シロに“本当の死”が訪れるという。
ちょっと違和感のある家族との時間、優しい幼馴染や、憧れの先輩との日々など、「真」として過ごす「シロ」。
しかしその死の真相には、小さな光と大きな闇が交錯していた。
音楽は映画「きみの瞳が問いかけている」「先生! 、、、好きになってもいいですか?」など多数の映像作品を手掛けるmio-sotidoが担当。