妄想癖のあった稲垣は、ひき逃げ事故を境に、自分を私立探偵だと思い込むようになっていた。尾行と凌辱、そのスリルに身を投じる稲垣だったが、ふとしたことからひき逃げ犯の手掛かりをつかむ。“あれは事故なんかじゃない!俺を襲ったんだ!”-偶然か才能か、素人探偵が事件の真相に迫って行く!?それは、探偵に憧れ、尾行に魅せられ、凌辱に満たされた男の倒錯の軌跡…。
ピカちんトリガー対応機能がパワーアップ!キャップが曲がる!!※ピカちんトリガー/アタッチメントは付属しません。
ある日、大きな画用紙に簡単な猫の絵を描いて飼い猫に見せた。するとすぐに絵に寄ってクンクンと匂いを嗅ぎだした。二次元の絵に本物と同じ反応を示す猫の不思議な認識。しかしそれは決して不思議なことではなく、動物が知覚している世界がその動物にとっての現実である。本書では、それら生物の世界観を紹介しつつ人間の認識論にも踏み込む。「全生物の上に君臨する客観的環境など存在しない。我々は認識できたものを積み上げて、それぞれに世界を構築しているだけだ」。著者はその認識を「イリュージョン」と名づけた。動物行動学の権威が著した、目からウロコが落ちる一冊。
コロラド州でダムが決壊し、多数の犠牲者が出た。女性フォトジャーナリストのアレックスは救助活動に加わるが、やがて驚くべき光景を目撃した。彼女を迎えに来たヘリコプターが謎の男たちに撃墜されたのだ。しかも、その際に耳にした男たちの言葉は、ダムの決壊がテロ工作の結果である可能性を示唆していた。この日以来、アレックスは何者かに執拗に命を狙われる。彼女を救えるのは、かつてCIAの暗殺者だった男ジャド・モーガンだけ。が、ふたりの行手を阻むのは、ホワイトハウスをも巻き込む巨大な謀略だった!会心の娯楽巨編。
少女・明日香は本当に死んでしまったのか!?いや、そもそも明日香は実在していたのだろうか…?HP『明日香の自殺日記』に、主宰者である明日香の訃報が突然アップされた。自殺に異常な興味を持つ不思議な少女が作り、死を弄ぶような奇妙な議論が交わされるこのサイトの常連だった大学生・田添一也は衝撃を受け、明日香の家を訪れようとする。しかし、明日香の家はどこにもなかった。他の常連たちの個性的な言動に振り回されつつ、真相を追う一也が目にしたものは…!!仮想現実の実体なき死が、確かに生きていた誰かの死を呼び込む。俊英の放つサイバーホラーの野心作。
2023 OCTOBER
結局、いちばん強い
黒と白
なぜ今、黒と白なの!? 国内外の最新トピックス
モノクロームな女の肖像
朝焼けのノワール
気がつけば黒白カフェが増えていた!
白シャツ、黒ジャケット、ときどき黒ネクタイ
銀世界のときめき
ブラック&ホワイト建物探訪
モノトーン名品図鑑
“色なき色”を読み解く
色鮮やかなモノトーンレディ アイナ・ジ・エンド
無彩色、多彩なコラム集
FASHION
愛ある服のエモーション
Louis Vuitton seeds of hope
Miu Miu 気まぐれな彼女
BALENCIAGA 荒野のエクスプローラー
TOKYO DESIGN STUDIO New Balance
シティガールの日常
BEAUTY
では、ビューティの時間です!
グロッシー、ノーファンデ、中顔面短縮…
肌作りイリュージョン
GINZA CHARMING BUSTERS
キラキラジェムと歯のおしゃれ
ラウール(Snow Man)
ever-changing
戦いのプロ、ショーン・ガレンは麻薬取締局の捜査官から仕事を依頼された。エレナという女性をコロンビアの刑務所から救出してほしいというのだ。エレナは以前はコロンビアの反政府ゲリラの一員で、コロンビアの麻薬王チャベスをアメリカにおびき寄せるための切り札を握っていた。驚いたことに彼女は自力で刑務所から脱走し、ガレンと合流、やがて無事アメリカに入国した。ともに孤独で強靱な戦士であるふたりは、心ならずも相手に惹かれていく。だが、エレナを追うチャベスとの凄絶な死闘は、まだ始まったばかりだった…。
日本SF大賞史上初となる二度の大賞受賞に輝いた、現代日本SF最高峰、飛浩隆。五感に響く夢幻を奏でる作品群の出発点、デビュー作の「ポリフォニック・イリュージョン」をはじめ、長年にわたって封印されてきた初期短編、全六編を収録。文庫版ボーナストラックとして単行本未収録の超短編五編を収める。
「心は脳が作り上げた幻想である」ことを述べている著者が、さらに詳しく、自己意識や五感が錯覚であることに的を絞って説明した。たとえば、「なぜ会話相手の声は口から聞こえるのか?」あたりまえと思っていたことが、考えてみると確かに不思議なことだとわかる。「すべてがイリュージョン」と言われるとむなしくなるかもしれないが、むしろ生きる重荷から解放されて、どうせなら、何にもとらわれずに思い切り生きよう、というポジティブなメッセージを伝える結論になっている。『脳はなぜ「心」を作ったのか』の続編。