本書は過酷な英国の植民地支配下にあって独立運動に立ち上がったインド人志士と、同志的連帯をもって支援した大川周明や安岡正篤など日本人の知られざる交流を同時代史料と当事者証言によって甦らせた労作である。
サリーの華やかな色合い。悠久たるガンジスの流れ。インドの旅は日本では出会えない不思議な魅力に満ちている。その源泉は「歴史」にある。多くの異なった民族が来住し、長い年月をかけて築き上げた文化。南インドに残るドラヴィダ文化は、北インドのアーリヤ文化とは異なった、知られざるインドの一面をみせてくれる。高く聳えるヒンドゥー寺院の門塔、海のシルクロードの港町、元祖カレー料理も魅力である。
仏教はいかなる思想風土において生まれ、いかに画期的な新思想として発展したか。インドの哲学思想全体を正統婆羅門と一般思想界と仏教との三系統に分類し、各々の特質に注意しつつ対照的に論述。岩波書店版『印度哲学史』以後の研究の進歩の結果を示す宇井伯寿インド哲学史研究の到達点。
南アフリカのインド人社会のために誕生し展開された非暴力不服従運動(サッティヤーグラハ)。やがてインド独立へと向かう運動の精神と実際を、ガーンディー自ら詳細かつ平易に語る。
デヴィは13歳。インドの女子中学生です。毎朝、私と同じ名の、もうひとりのデヴィとモヒーニの3人で長い時間をかけて学校に通います。平原を歩き、ふたつの川を、…ひとつは渡し舟で、ひとつはカバンを頭にのせて、肩まで水につかりながら、川を渡って通学します。本書はP・プリッソン監督の映画“Sur le chemin de l’´ecole”の成功を受けて作られたテレビ向け連続ドキュメンタリー番組「LES CHEMINS DE L’´ECOLE」をもとに編集されています。各巻は世界の辺境に住む少年少女たちの通学路をえがきます。学ぶ機会を得るために、あらゆる危険に勇敢に立ち向かう子どもたちが主人公です。教育を受けること、学校に通うこと自体が、かれらにとっては冒険の連続なのです。
初期阿含仏教から後期密教まで、仏教はなぜこれほどまでに多様化したのか?全く異なる教えを説く教団が、お互いを仏教徒であると認め合えるのはなぜなのか?謎を解く鍵は、アショーカ王の時代に起こったひとつの事件にある。この事件は、大乗仏教の発生という巨大な現象を生みだし、仏教を根幹から変えてしまった。本書では、この事件の実態を追求し、仏教変容の根本原因を解明している。
経済発展の著しいインドは、消費と購買力の高い中間層或いは新中間層を抱えた、巨大な市場です。日本とインドとの間には2011年8月1日付で包括的経済連携協定(EPA)が発効し、日本企業による経済的進出先として認知されています。しかしながら、知的財産保護の実務面ということになると、必ずしも、日本国内において、その実態が十分に知られているわけではありません。本書は、インドの特許制度を法令と実務の両面から説明した解説書です。
ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、イスラム教、ソロアスター教。わかりやすい“インド宗教入門書”。
大乗の思想の核心を求めた玄奘の旅は、ナーランダを中心とするインド各地での勉学と観礼でその極点に至る。薬師寺法相の学僧がいま、聖地を歩みなおして平易に綴る玄奘の天竺紀行。
にっぽんとインドが楽しくおいしくつながる、本気と遊びのスパイス料理。インド料理歴30年以上の店主が指南する渾身の一冊!!
深刻化する水不足、水争いに揺れる連邦制。水質源開発の行方は-州際河川水紛争の5事例を中心に、地下水潅漑、河川連結構想など独立後のインドにおける水資源開発の総体を詳説。
インド洋世界で活躍したムスリム航海者が蒐集した驚異(アジャーイブ)に満ちた162の説話をアラビア語写本から世界で初めて翻訳。イスラーム海域交流史第一級史料。第2巻は83話以降に用語集・索引を付す。
日本人商社マン、現地で「師」になる。インド人を「頼れる友人」にするコツは?元・駐印大使の平林博氏が太鼓判!