時は19世紀末から20世紀初頭、所はイギリス統治下のインド。さまざまな政治的・文化的抑圧をものともせず、タゴールとともにベンガル・ルネッサンスをになった科学者がいた。その人の名は、ジャガディス・チャンドラ・ボース。ニコラ・テスラと相前後して無線装置を発明し、イギリスはじめ西欧科学界を驚嘆させるも、特許にはとんと無頓着。自ら開発した精密な実験装置を駆使して、電磁気から植物生理、さらには心や生命の謎を探究しつづけ、インドの科学を一気に世界最先端レベルに導いた。科学者の霊性と創造力はいかに育まれるのか、波乱にとんだ生涯と独創的研究の全容。
新宿の夜、いつも渡辺克巳がいた。1ポーズ3枚200円。流しの写真屋からスタートしたカメラマン人生。60年代の新宿から、インド、そして死ぬまで新宿を撮り続けた。未公開写真収録。
巨大な国土と人口を擁する二つのスーパーパワー。その台頭はアジアに、世界に何をもたらすのか。激変するアジアのパワーバランスを探る。
経済発展を牽引する地縁・血縁集団と寺院との関わりから見える、現代インド社会の断面。多様な受け皿を担う寺院運営組織の現在を繙く。
巨大なインドはどのように動いているのか?インドの政治は、経済成長以上の驚異である。独立以降の民主主義体制の変化を軸に、そのダイナミックな実像を叙述的分析と統計的分析によって見通しよく描いた待望作!
知られざる古代の神秘家や、音楽のマスター達、比類なき遺跡や詩などの宝庫インド。真の人間性を探求する人々に、永遠への扉であるインドの魅惑に満ちたヴィジョンを、多面的に語る。豊富な逸話と美しい写真、インドへの新たな関心を呼び起こし、内奥の宇宙へと誘う一冊。
インド学・仏教学の第一人者が、幅広い視点から、仏教の思想と実践を語る。わかりやすくて奥深い、初心者必読の書!
本書では、アジアの南部、南アジアのインド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディブのうち、「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈を北に仰ぐネパール、世界で6番目に世界遺産が多いインド、セイロンの名前で世界に知られたスリランカの3か国の世界的に「顕著な普遍的価値」を有する「世界遺産」を特集。また同じユネスコ遺産である「世界無形文化遺産」と「世界記憶遺産」も参考までに取りあげた。
サリーの華やかな色合い。悠久たるガンジスの流れ。インドの旅は日本では出会えない不思議な魅力に満ちている。その源泉は「歴史」にある。多くの異なった民族が来住し、長い年月をかけて築き上げた文化。北インドには、インダスの都市遺跡、数々の仏跡、タージ・マハルなどのインド・イスラーム建築、そしてまた、ガンジス川に沐浴する敬虔なヒンドゥー教徒の姿がみられる。混沌のインド世界がそこにある。
実践すれば、運命が改善され、すべての幸運がやってくる!あなたの心と体を美しく磨く生き方。世界でたった2人のシッダーマスターが初めて綴る、ヨガの基本にして究極。完全なる心になるメソッドを初公開。
カレーやターバン、ヨーガや仏跡だけがインドじゃない。広大な国土と多様な文化を持つこの国には、汲めども尽きぬ魅力がいっぱい。神さま、聖地、音楽、舞踊、映画、民芸から衣服、雑貨、市場、料理、観光名所まで、インドの森羅万象を徹底紹介。この一冊であなたもいきなりインド通。
明治より近代国家への発展を支えた日本の養蚕。戦後、急速に衰退したその高い技術が南インドで地域経済に大きな貢献をしている。だが、ここまでの道程は平坦ではなかった。技術移転や技術指導は文化と文化の衝突である。現地の風土にあわせた技術と知識の継承により高品質な生糸づくりをめざして奮闘した長期にわたるプロジェクトの報告。
ヴェーダ文献の成立から六派哲学の展開までー。3000年を超える歴史の上に蓄積された神々への讃歌、宗教的真理の探求、形而上学的思惟などの解明をとおして、古代インドの人びとの知的営為を知る。
新たな経済大国ーインド。この急成長を牽引するものはなにか。インド優良企業98社の経営者・マネジャーへのインタビューをもとにペンシルバニア大学ウォートン校教授陣が導き出した「4つの原則」を通して、インド飛躍の核心に迫る。
本書は、現代インドの地域変化を、近年急速に進む工業化に焦点をあてて、工業団地という、工業化が生じている最前線の現場からなるべく総合的に捉えようとしたものである。
台頭するアジアの巨象インド。本書は、開発経済学、インド経済論の第一人者が、この複合国家の独立からすでに離陸を完了しグローバル化する現在までの経済発展の軌跡を平易明快に書き下ろす。「多様性の中の統一」を実現した、知られざる偉大な民主主義大国インドの政治経済史と今後を知る好個の一冊。
インドにおける釈尊の教説とその展開、すなわち原始仏教・部派仏教・大乗仏教の展開についての解説。