新しい思想の創造を目指して、日本の比較思想研究を常に主導し続ける著者の、三十余年におよぶ歩みを集成。
インドの哲学体系のうち主要な16種類を叙述した概説書『サルヴァダルシャナ・サングラハ』(14世紀、マーダヴァ著)を世界で初めて全訳。
スパイスーこの言葉には妖しげで魅力的な響きがある。それを裏づけるかのように、スパイスは古来、調理のみならず、染色・着香・薬用・魔除けにと生活の様々な側面に役立てられてきた。古代びとの知恵の世界に遊び、蘊蓄を傾け、魔訶不思議なイラストも交えてスパイスの本性を現代によみがえらせようとする本書。
好評の正編に次ぐ続編。密教や禅のことばもとり上げた便利な仏教語小辞典。
スッタニパータ、ダンマパダ、般若心経、法華経、維摩経、大日経、理趣経…。原始仏教、大乗仏教、密教の著名なお経を、説話やエピソードをまじえて平易に説く。
「スッタニパータ」をはじめとする原始仏典から、ブッダの精神を解き明かす。原始仏教を知りたい人に最適の書。
学界権威の執筆と現地網羅取材による、ブッダの生涯と古代インド仏教の記念碑的出版。カラー写真404点、モノクロ写真278点。ルンビニーや、仏像の起源など、重要な変化、発見があった部分を補説し、「引用文献・参照文献」に新しい重要な研究や出版を盛り込んだ改訂版。
「老い」という観念について、東洋にはいろいろな伝統があります。そして、それぞれの伝統ごとに異なり、同じ文化的伝統の中でも一様には考えられていません。本書では現代の生活ならびに未来の生活ということを考えつつ、老いという問題が提供する意味を仏典、特に釈尊の教えにもっとも近い原始経典を用いて考えています。
本書は21世紀の学問の最先端を行く比較思想を、その内包と外延にわたって、「事典」という形で全開展し、もって学界の進展へのなんらかの寄与を期するものである。
いわゆる原始仏典から「般若心経」「法華経」「浄土三部経」など大乗仏典まで、その内容を初心者にもわかりやすくよみとく「お経」入門シリーズ。本書では、最初期の仏典の中から、ブッダの誕生から最後の説法まで、ブッダの生涯に即して語り伝えられている「お経」をよむ。その力強く智慧に満ちたことばは、我々現代人に「生きる心がまえ」を教えてくれる。ラジオ放送時に大評判をよんだ故・中村元博士の名講義が、いま蘇る。
「諸経の王」といわれる『法華経』の入門書。
ラトビア語は、リトアニア語と一定程度の特徴を共有しています。これは、両者ともインド・ヨーロッパ語族のバルト語派に属するためです。しかしながら、ロシア語、英語、あるいはその他のいずれの現用語を見ても、リトアニア語と類似しているものはありません。19世紀にリトアニア語とサンスクリット語の類似点が指摘されて以来、リトアニア人は、自分達の母語が最古の生きたインド・ヨーロッパ語であることに高い誇りを持っています。ですから本書は、日本の皆様に、リトアニアで使用されている言語に関する基礎知識を習得する機会のみならず、古代サンスクリット語の特徴をいくつか発見する機会をも提供することができます。
生命科学の発展の結果、人類はそれを自由に操作できる力を持った。しかし、未だ「生命」とは一体何か、という問いに対する明確な答えはない。西洋的生命観と東洋思想との比較の中から、環境を含む有機的連関に育まれる「生命」の姿を明らかにする、珠玉のシリーズ最終巻。
様々な内容を含み、中国・日本に強い影響を与えた、法華経の思想。
東アジアに共有する仏教で日本統一を図った政治家の意志。