ほんにまあ、困ったものでございますなあ。世の中には、わざわざ飢えた魔の顎へ首を突っ込みたがるような輩が、本当にいるのでございますよ。我が殿アーモンさまも、そのおひとりでしてな。虎が人喰いをしたと聴けば、ふらりとお独りでそこへお出かけになるし、いつぞや、ナーガの森にさらされた沙門の首のあやかしとご対決あそばされた時などは、寿命の縮む思いをいたしました。かような所業も、全ては退屈から始まったこと。今回は人語を解する狼の話にいたく興味をもたれ、シヴァ神が舞い降りるというムリカンダ山へ出掛けたのでございます。そこは、月の種族が棲む地だと、人は怯えているのですが…。九十九乱蔵の原型キャラ、アーモンの活躍を描く『妖樹・あやかしのき』『月の王』の二冊を再編集。寺田克也イラストで、鮮やかに大復活。
すい臓をやさしくいたわるギムネマの効用を、アーユル・ヴェーダ医学にさかのぼって明し、最新バイオによる活用法の紹介と共に、糖尿・肥満の基本を解説。
「病気と共に歩む」一風変わったコンセプトで、インド旅行の醍醐味を凝縮した紀行記。多くの国々を経て旅を続け、不安と冒険心を抱いた筆者は、インドへ入国した。ところが、ゴアからムンバイに向かう途中で、虫食いによる正体不明の皮膚炎にかかってしまう。以降、病気と付き合い、現地の医者やザックリー(地元の伝統医)との交流を得つつ、各地を巡っていくことに。カルカッタで立ち寄るマザー・テレサの教会、ダージリンで味わうダージティーといった観光の見所はもちろん、現地の人々との交流や移動中の苦労などが興味深く語られる。