誰もが仏に成れることをめざした大乗の菩薩道-。仏教が普遍の教えへと大きな流れをつくった大乗の大論師・龍樹と弥勒・無著・世親らの「唯識説」「阿頼耶識説」の瑜伽行唯識学派を詳説。その教えが三蔵によって中国へ伝来し、中国仏教の初期過程と中国思想に仏教が浸透していく様相を語る。さらに大乗仏教に対峙する上座部仏教の南方諸国の現況をも報告。
「せかいがこわれはじめた!」どうぶつたちがぐんぐんはしって、うわさはどんどんひろまって…インドにつたわるジャータカのおはなし。
日本人管理職が、異文化環境で管理していかなければならない人々は、それぞれ違った心や文化を身の内に持っている。本書は、現地ヒアリング調査に基づいて、日本人、インド人、中国人のそれぞれの管理職が直面する文化的要因に基づく諸問題を明らかにした。
日本語で書かれた初めての通史。謎の多い古代アーリア人の宗教から、超大国サーサーン朝の国教としての全盛期、ムスリム支配後のインドでの大財閥としての復活〜現代の信仰のようすまでを圧縮して一気に読ませる。世界の諸宗教への影響、ペルシア語文献の解読、ソグド〜中国の最新研究成果に注目。
ミメーシス(擬態)とは、他者の期待や行為の形式を「ありそうな」仕方で模倣的に再現する行為をさす。インドの商業移動民ヴァギリは、移動先で出合う他者が夢に現れると、これを語り、自分たちの神としてミメーシスする。流動的な社会環境のなかで持続的にみずからを創出していく戦術を、ヴァギリの生活実践に探る。
バラモン(祭祀を司る人)の最上の生き方は拾って生きる。次はもらって生きる。この二つは天に行くことができるが、くれと言って生きると地獄に落ち、それよりも最低の生き方は耕して生きる。働いてはいけないと言うのである。
西洋医学では治らない糖尿病に!世界が注目している90%以上の完治効果!インド・アーユルヴェーダ社の研究スタッフが、糖尿病はもちろん、リウマチ、痛風の治療薬として開発努力を続け完成した、この生薬の素晴らしさを紹介。
近代日本において最も重要な輸出産業である蚕糸絹業の分析を通して、日本の繊維業の発展と工業化の成功の理由を、多くの文献・資料に依りながら経済史的に明らかにする意欲作。
インドで仕事をする日本人ビジネスマンの発見、遭遇、呻吟の日々。財閥オーナーに新興成金、高級官僚に中級公務員、マネージャーに秘書、弁護士に会計士、博物館長に山賊の頭領、等々に日本人がからむことになった時、インド人の思考回路が同胞とは異なっている、と思い知らされることになる。観光案内でも旅行記でもない、偉人伝でもない、現代インドの一断面を小説風にスケッチした作品集。インド在住の時事批評マンガ家によるイラスト人物点描つき。
ハーレム、性秘術、財宝、邪教、策謀、暴政…。聖と俗のはざまでこの世の楽園に君臨したインドの藩王たちの栄華と没落。実在したインド千一夜物語。
里見十九郎が死んだら俺はどうなるだろう。和泉希沙良はまばたきをする。あいつが死んだら俺も消える。ならば、抗え、拒め。修学旅行中の一行に、魔の手が。人の心の闇に憑き、歴史の暗部に蠢く魔性の存在“妖の者”。そして“神”の識格をもってそれを退治する“空の者”。生身の人であっては見届けられぬ、おおいなる太古より続く両者の戦いー。いよいよ決着の刻が近い!?亮介が、諒が、希沙良が、十九郎が、そして斎伽忍が、それぞれの想いを抱え、疾走する。超絶人気を誇る「ハイスクール・オーラバスター」シリーズのストレートな続篇が、ついに始動。
一握りの西欧人の行動から、日本でも“大航海時代”と命名され、誰も疑わない世紀。はたして世界は“大航海”にのみ浮かれたっていたのか?この時代、真に世界史を動かしていたのは、オスマン・トルコ、サファヴィー朝イラン、インドのムガル、三大イスラーム帝国の存在だった。今までは“大航海の裏側”として軽視されがちだった、この三大帝国の勃興、隆盛、及び交流交渉の問題に、はっきり照準を合せてみた。
滅びゆくマハラジャへの愛惜。