水俣病問題は、けっして過去の歴史的事件ではない。水銀汚染は世界各地でいまだに止むことはなく、原発事故、薬害禍、食品事件など、あらたな環境破壊が続発している。わたしたちが自ら「明日」を切り開くために、「水俣学」の提唱者が開示する「希望への扉」。
日本でも年々増え続けるHIV感染者、若者の性行動の活発化も懸念される。これは若者の未来に大きな影を落とすかもしれない。作者は数年の取材により、その現実の重さを描き出す。エイズの社会的背景、ターミナルケアの問題、ボランティアの介護等々。そのテーマは苦く、深い。
誰かのために働くってカッコいい。21世紀型ビジネス=ソーシャル・ベンチャー。NPO/NGOを動かす18人の熱いメッセージ。
4300万の人口を抱える南アフリカ共和国では、国民の10人の1人がHIVに感染し、毎日多くの人々がエイズで死亡し、またウイルスを他人や自分の子に受け渡している。この国でエイズ禍が広まった背景には、暗い人種差別の歴史、そして「エイズなど存在しない」と頑なに主張するターボ・ムベキ大統領の妄執があった。ムベキはある程度の効果が認められている抗エイズ薬を南アで認可するのを拒み続けているのだ。ズールー族の貧しい家に生まれたンコシもまた、生まれながらにしてHIVに感染していた。幼くして余命いくばくもないと診断された息子に少しでもましな生活をさせたいと願う母は、エイズ患者のホスピス施設を運営していたゲイルにンコシを託す。その日から養母ゲイルとンコシの愛と勇気の日々は始まった。ンコシの学校入学をめぐる騒動、施設の苦しい経済状況、そしてエイズ患者差別撲滅のためのPR活動。チャーミングで健気なンコシは世界中の反エイズ運動のシンボルとなったが、病魔は確実に彼の小さな体を蝕んでいた…。ンコシの魅力にとらわれた一流のジャーナリストが、驚くべき南アのエイズ事情や社会背景も解説しつつ、ンコシの短くも勇気に満ちた生涯を共感豊かに描くノンフィクション。2004-2005年度ロバート・F・ケネディ賞受賞作。
本書は、「生と死が対話する」という構造を持った悲劇の物語である。この物語は「死者」である一人の少年の口から次から次へと語られる。象徴と現実の間で、作者は稀有の想像力を駆使し、叙述の起伏に沿って物語の哲学を構築している。これは単に「エイズ村」の悲劇というだけでなく、中国の大地で生きている八億の農民の共通した戸惑いなのである。1990年代の中国河南省、政府の売血政策で100万人とも言われるHIVの感染者を出した貧農の「エイズ村」を舞台に繰り広げられる、死と狂気と絶望と哄笑の物語。「現代の魯迅」と評される第一級の反体制作家が書下ろし、たちまち15万部を売り切ったスキャンダラスな傑作。
「ネット自殺」「引きこもり」「振り込め詐欺」「インフォームド・コンセント」など、深刻な社会問題の英語読解を中心とした総合教材。
藤森直子、源氏名「綾」新米ホステスが体験する水商売のオモテとウラ。
知っていましたか?長く生きるから老いるのではないー体がサビることが「老化」なのです!体をボロボロにする「酸化ストレス」に対抗し、病気や疲労、新型ウイルスから身を守る方法を、2008年度ノーベル医学・生理学賞受賞の著者が具体的に説き明かす。
肩こり、膝痛、腰痛を防ぐ、ウォーキング、エアロビックダンスフェルデンクライス健康法のすすめ。小さな力で無理なく動こう。メタボ予防にもぴったり。
「強くなりなさい。わたしのかわいいアベラ、強い子になるのよ」母の最後のことばだけをささえに、ひとりぼっちで生きている少女。自分とはまったく似ていない母から、のけものにされている気がして、愛情を信じられなくなっている少女。絶望的に傷ついたふたつの魂がであったときー。
長文力をつける!英語スパイラル学習とは…同じ題材を使って3つのレベルで学びます。やさしく短い文章から徐々にレベルアップすることで、長文聴解力・読解力が無理なく鍛えられる。TOEIC・英検の長文対策にも。
かけがえのない友人、貴重な友人の姿を描く感動作。
心の拠り所。人はそれぞれ『心の故郷』をもっている。その拠り所を63人の随筆家が問う感動作。
エイズ、両親の性的暴力、友人の死…。14歳の少年が綴った感動のノンフィクション。
心の奥底に秘めた人、心の襞に刻み込められた人ーそんな忘れえぬ人々の思い出、エピソードを描く60話を収録。