あらゆる危険をかえりみず、エイズ問題の隠された醜悪な全貌を明らかにする著者が登場した。コードワード=最高機密文書に婉曲に表現されている意味を読み取り、八年の歳月をかけて本書は書き上げられた。エイズウイルスはなぜ、どうやってつくりだされたのか。信じがたいほど長期にわたって、政府、医療関係者、製薬会社、そして世界保健機関さえもが隠し続けてきた恐るべきエイズウイルスの真相。そのすべてが、ゲイリー・グラム博士の勇敢な行動によってついに解き明かされた。全米が凍りついたノンフィクション。
本書は、著者が1994年から96年までの二年間、アジア経済研究所の海外調査員として、アフリカ人口研究やアフリカ各地での経験をもとに、アフリカの人口の現状と開発にかかわる問題を紹介したもの。アフリカ諸国の人口問題の多様性、それを引き起こす種々の要因や背景などが、用語の解説や人口分析の基礎的方法、最新情報から作成された図表などを含め、一般読者に利用しやすいように編集されている。
これまで千数百万人が命を落としたとされる新病エイズ。緩やかに進行する地球規模の「危機」としてエイズをとらえ、感染者たちと支援者たちを取材してきたジャーナリストがHIV感染の現場で起きていることをリポートする。危機と闘う人びとの姿を伝えながら訴える支援と予防への取り組み、そして希望とは。
三代将軍・徳川家光の懐刀として小姓から老中まで昇りつめた「知恵伊豆」松平伊豆守信綱の生涯を描く長編時代小説。
発展途上国の貧困を削減することは、現在、国際連合や世界銀行など国際社会における援助政策の最終目標に位置づけられている。その中で、貧困削減目標の核心の1つとして基礎教育の普及があげられ、教育に代表される人的資本蓄積に注目が集まっている。本書は、貧困削減の鍵として人的資本の蓄積が果たす役割や、その役割を効率的に実現するために望ましい政策・制度設計について、ミクロ・マクロ両面から理論的・実証的に分析したものである。特に、ミクロ計量経済学のアプローチを貧困削減政策に応用することで、理論的に厳密であるだけでなく、開発途上地域の家計や教育従事者の行動について客観的に分析することが可能となっている。
バクテリアからクジラまで、どんな生命体にも素晴らしい物語がある。歩く、泳ぐ、飛ぶ、何億年にもわたって子孫を残す…最先端の分子生物学で読み解けるようになった動物、植物、昆虫、微生物の不思議な行動・生態や、進化の謎に、当代一流のナチュラリストであり、遺伝学研究の第一人者が、92のストーリーで明快に答える。
キリシタンの起こした天草・島原の乱、江戸を焼きつくした明暦の大火、由井正雪の企てた国家転覆計画・慶安事件…次々と発生する大事件に処置を講じ、一度たりとも失着を犯さなかった知恵伊豆こと老中・松平信綱。その生き方には、現代人から失われたひたむきさと良質のセンスがあふれている。混迷する現代社会に一石を投ずる人物伝。
エイズ・ウイルスは人を選びません。このままだと、ものすごくたくさんの人が感染してしまう。感染爆発を目前にあなたができることは?特効薬はきちんと知ること。
国際開発の中心的なテーマへ。実務経験豊かな執筆陣による、開発の現場と理論を橋渡しする試み。
HIV感染告知、両親の離婚、国との闘い、死がすぐそこにあった20年…。最後に見つけたものは勇気と希望。
日本の大型貨物船がマラッカ海峡で海賊に襲撃され、船長や機関士たちが投げ出された。海賊の一員・今井もまた投げ出され、1隻の救命ボートで彼らの漂流が始まった……。極限状態でのサバイバルを阿部寛主演で描く。