この命尽きるまでエイズと闘う…「死」を考えることは「生」を見つめ考えること。エイズ最前線からの叫び。
エイズとたたかった少女と彼女をささえた人たちとの11年間の愛の物語。小学中級以上むき。
国民が待っていた市民派政治家の素顔・人間像に迫る。
ウイルスは、細胞内に入り込み、完結していたヒトの身体情報を一挙にくつがえす他者である。本書では他者・越境者の受け入れなしにアイデンティティのあり得ない今という時代そのものを他者ウイルスの侵入としてとらえ、エイズの暗喩について考えていく。特に、極微の他者・HIウイルス出現の意味性・象徴性について、日向あき子独自の「社会病理と芸術」という視点から、エイズで逝ったアーチスト、-メイプルソープ(写真家)、ヘリング(画家)、ジャーマン(映画監督)…-の言説、作品をモチーフに解明していく。
その闘いは大阪で始まった!ヘルパーT細胞の数を示すCD4。まるで砂時計の砂がこぼれ落ちるようにその数値が減っていく。刻々と迫る死を見据えながらなぜ彼らは立ち上がったのか。なぐりつけてくるような運命のなかで、人を信じ、人を愛し、魂を輝かせ続けた人々の群像を、いま初めて語られる訴訟の真実とともに描ききった感動のノンフィクション。
HIV感染の重みに耐え、ともすれば、崩れそうになりながら日々、懸命に生きる感染者たち。しかし、彼らは一日として思わない日はない。“夢なら醒めて欲しい”と-。
ある日、リーアムは、父がエイズにかかったと告げられる。しかも、父は、それからすぐに、リーアムと母と別れてひとりで暮らしはじめた…。父母の態度に、何か秘密を感じとり、少年の心はゆれうごく。そして、とうとう、リーアムは、いらだつ心を父にぶつけるのだった…。
本書では免疫学の歴史をたどりながら免疫というシステムの魅力、不思議さを解説しました。
今まで動物しか感染しなかったウイルスが、突然人に襲いかかる。ウイルスとの闘いの時代がやってきた。
本書は、「生と死が対話する」という構造を持った悲劇の物語である。この物語は「死者」である一人の少年の口から次から次へと語られる。象徴と現実の間で、作者は稀有の想像力を駆使し、叙述の起伏に沿って物語の哲学を構築している。これは単に「エイズ村」の悲劇というだけでなく、中国の大地で生きている八億の農民の共通した戸惑いなのである。1990年代の中国河南省、政府の売血政策で100万人とも言われるHIVの感染者を出した貧農の「エイズ村」を舞台に繰り広げられる、死と狂気と絶望と哄笑の物語。「現代の魯迅」と評される第一級の反体制作家が書下ろし、たちまち15万部を売り切ったスキャンダラスな傑作。
死を目前にした少女が、心の拠り所の「先生」に宛てた一通の遺書。胸がヒリヒリする、儚く、せつない19年の生涯。初めて本気で人を好きになったとき、自分がエイズ感染していると知ったー。援交、親との確執、中絶、エイズ…東京・六本木で開業する医師が見た、少女たちの壮絶な性の実態。