ことさら声を張り上げてサティの革新性を説くのは青臭いが、今でも十分エキセントリックな音楽に聴こえるのは疑いない。若きルネ・クレールのダダ的映画に付けた(1)、珍妙なタイトルとミニマル音楽を先取りしたような作りの「家具の音楽」など、サティの真価はここにある。
50年代のイタリアの放送録音をもとにしたチェトラ原盤のオペラ全曲シリーズ。2枚組2520円で登場。ペトレッラとカンパニャーノのコンビによる「マノン・レスコー」。
プッチーニの最初のオペラ。女を裏切った男は妖精ヴィルリたちによって復讐されるという伝説に基づいている。アンナのアリアはまさにプッチーニというべき美しいもの。1954年録音だが音質は良く、フスコがチャーミングなアンナを歌っている。
最高の音で楽しむために!
35年に音楽監督に就任以来、SFSOを全米のメジャーに引き上げたモントゥーの、もっとも充実していた時期の名演。特に「幻想」は2度目のもので、後年の演奏とは違い、メリハリのきいた、実に気迫のこもった演奏だ。ほかも94年のボックスで初めて世に出たという録音。★