3曲ともブーレーズの指揮だが、オケと独奏者が曲ごとに違うバルトークのピアノ協奏曲全集。“人材配置”にも納得。オケでは何かと後回しにされる打楽器セクションの扱いが見事で、その雄弁さとシャープさは作品の本質を際立たせる。特に2番がいい。★
第一次世界大戦下のフランス、過酷な戦場を抜け出すため自らの体に傷をつけたマネクをはじめ5人の兵士が処刑のため敵陣との中間地点に置き去りにされた。終戦後、マネクの婚約者マチルドは必死に彼を捜索する。果たして彼の生死は……。
最高の音で楽しむために!
93年10月から98年8月までにリリースされたヴォーカル曲を収録したアルバム。ロングラン・ヒットを記録しているシリーズだけに、バラエティ豊かな曲のオン・パレードで、どこから聴いても楽しめる。特に、出演声優全員で歌っている2枚目の(1)は圧巻である。
カラヤンによる後期の有名な交響曲は、スケールが大きくスタイリッシュなもの。フルニエによる気品に満ちたチェロ協奏曲も聴きもの。ハーセスの見事なテクニックが堪能できるトランペット協奏曲も素晴らしい。
鬼才フランソワが最も得意としたラヴェルの作品から「鏡」や「水の戯れ」などで色彩に満ちた天才的な演奏を聴かせる。EMIの名盤が最新のリマスタリングで蘇る《ARTシリーズ》の1枚。
日本のラウド・ロック・シーンを牽引してきた彼らの復活第1弾アルバム。Def Techをヴォーカルに迎えた「KONOMAMA」では、JESSEとの個性のぶつかり合いも楽しめる。
やっぱりこれだけ規模も大きく、複雑な作品だけあって、今まで出た演奏はどれも素晴らしい。本作も、ライヴとは思えない精度の高いアンサンブルと、ライヴならではの、ダイナミックで、熱気があふれたものになっている。まあそれにしても、BPOはさすがだなあ。★
高音の美声による抜群のスキャットで知られたダニエル・リカーリのベスト盤。その昔某ファッション・メーカーのTVCMにコピー“クラシカル・エレガンス”とともに名曲「ふたりの天使」が使われたことを懐かしく思い出す向きは、もう40代後半のオジサンかな。