パリ・オペラ座のエトワール、パトリック・デュポンのすべて。「オペラ座の放蕩息子」と呼ばれた彼が、いかにして21歳の若さでエトワールとなったか。本人へのインタビュー、母親、友人、振付家らの証言と、プライヴェート写真、舞台写真をまじえてドラマチックに構成する感動のアルバム。
60ぴきものざりがにをパパの寝室においたり、ぶたを酔わせたり、とんだ結末におわるエーミールの「いたずら」の数々!そのエーミールが、大すきなアルフレッドの命を助けようと、猛吹雪の中を必死で馬車を走らせます……。ユーモラスな筆にのせて、人間の愛と勇気の尊さをうったえるリンドグレーンの「エーミール」シリーズ第三作。
本書は、ロベスピエールについてもドリヴィエについても、その思想や生涯の全容を描こうとするものではない。本書のめざすところは、この2人の出会いと別離のあとをたどることによって、フランス革命におけるロベスピエールの位置づけを明らかにするとともに、ひいては、フランス革命そのものの近代世界史における位置づけをも明らかにすることにある。この限られた一断面からの考察に、あえて無謀な副題を付したゆえんを諒とされるならば幸いである。
砂漠への苛烈な想像力に憑かれた天才詩人の生涯を、ランボー研究の第一人者が、新資料を駆使して描く決定版伝記。彼をとりまく街の匂い、人びとの肉声がいま生々しく甦る。その生誕から死まで、「ランボー神話」の一切の虚実を、厖大な同時代者の証言と綿密な考証にもとづき、かつてなく明晰に再現する力作。
大海をさまよう数十メートルの大海蛇、2本の角をもつニューギニアのカメ、18世紀のフランスを恐慌に陥れた“ジェヴォダンの野獣”、ツチノコの近縁にあたるアルプスのタッツェルヴルム、映画にまでなかったアメリカのビッグフット-はるか昔からひとびとの夢とロマンをかきたててきた神出鬼没の不思議な動物たちを追い求め、海に山に、南に北に、著者バルロワは飽くことなく探検旅行をつづける。ミステリ小説のスリルと冒険小説の醍醐味を味わいながら、読者は知らずのうちに未知動物学へのパスポートを手にすることだろう。