破天荒な天才喜劇役者の語る半生。「笑わぬ喜劇王」キートンが、映画のなかの凍りついた顔とはまた一味ちがった潤達な表情で、読む者を爆笑また爆笑に誘うことうけあいのウィットに富んだ傑作自伝。
有史以来人類はガンという大病にどのように対応してきたのか。初めて描く癌の全体史!ガン概念・学説および治療技術の変遷、ガンを前にしての医者・学者・患者の心性、患者につけ込むペテン、社会対策や予防の流れ、文学作品に現れたガン…ガンをめぐる壮大な人類の軌跡。
中国史上最高の傑作長編小説『三国志演義』。そのすべてを網羅した本格入門書が、ついに登場。魅力溢れる英雄たちが奔放に駆けめぐる全百二十話の物語を、わかりやすく凝縮。五百人を超える登場人物を豊富なイラストで紹介した「人物図鑑」をはじめ、役職・地名・難解用語の解説など、内容は盛りだくさん。三国志ファンも三国志ビギナーも、これ一冊で三国志がわかる。
頽唐爛熟の異教都市アレクサンドリアで繰り広げられる愛の饗宴。エロスの祭司がその学殖と詩藻のすべてを傾けた反時代的作品が練達の訳筆によって甦った。稀覯挿画16葉併載。
次々に音を立てて崩れていく社会システム。このまま、手をこまねいて不安に脅えるだけでいいのか?21世紀、我々は何をなすべきか?その答えがここにある。話題沸騰の講演を中心に再構築した待望の編集版。
政府を殺そうとした男、ロルティ。その狂気の犯罪の分析から西欧規範システムの根幹(法、系譜原理など)を明かすとともに、西欧それ自体を徹底的に相対化する。
かつてヌーヴェル・ヴァーグの中心人物であり、今もひとり天馬空をゆく活動を持続しているゴダールーその1950年から85年にわたるすべての評論・エッセイ・インタビューなどを網羅する二巻本全集。2は五月革命時代からビデオ時代をへて80年代半ばまでを収める。
野望破れて敗走した六次元パイロット・グヴァラシュは、タケル側に寝返った!かれの切札はコムダク・ベルト。これで貯蔵庫群を意のままに操り、ハイパー空間にひそむモルシャズタス小銀河を通常空間に復帰させるのが狙いだ。そうなればタケル艦隊により、ガンヤス帝国は完膚なきまでに蹂躙される…ローダンはこの危機を打開すべく、“時空をこえて殺す者”グッキーを隊長とするミュータント・コマンドを投入するが。
夏も終わりの新学期。高校生・中村裕司は、とあるさびれた神社で美しく不思議な女神・スワティに出会った!その日からボンノー多き中村は、無垢な彼女に流され、振り回され、堕ちてゆく運命であった…!?カクテル・ソフトの大人気シリーズ、最新刊!初々しいグローイングラブ・コメディ。
『余白の街』でゴンクール賞を受賞し、現代フランス文学のエロス的幻想ジャンルを代表する作家の、珠玉の短編集。ローマの北方に密かに佇む十六世紀の遺物「謎の怪物庭園」をめぐって、聖なる人工廃墟の芸術性を浮き彫りにする表題作のほか、『黒いエロス』『ジュリエット』『イギリス人』など、眩惑と官能と怪奇が交錯する独自の世界を渋沢龍彦が編訳。
ヴェガ星域に陣取った衛星大の超巨大貯蔵庫に、数万人のペドトランスファーラーが集結した。衛星タイタンのオヴァロン制御ステーションに隠されたペドパイラーを通じ、太陽系に侵攻しようというのだ。作戦はみごと成功し、ヴァスカロみずから率いる戦士たちはステーションを占拠すると、ただちにタイタン制圧にかかった。一方メルセイレはペドパイラーを破壊すべく、ステーションにペドトランスファーを敢行したが…。
第2次大戦に参戦した約30ヵ国の陸海空軍の軍装を270点ものカラー・イラストで紹介!ドイツの戦車兵やアメリカのパラシュート兵はもちろん、スペインの義勇兵やハンガリー空軍パイロットといった知られざる戦士たちの軍装も多数収録。当時の写真に着色した資料性の高いイラストで細部も忠実に表現。さらに日本版では解説を充実させ、これ1冊で第2次大戦の世界各国の軍装がわかる。貴重な歴史資料として、軍装ファン、モデラーは当然のこと、歴史研究者や服飾関係者、イラストレーターにとっても必備の1冊。
「ピエール・グレンディングよ!あなたはかの父の一人子ではありません…この文を綴る手はあなたの姉のものなの。そうなの、ピエール、イザベルはあなたをあたしの弟と呼ぶ身なのです!」由緒ある家柄グレンディング家の若き後継者ピエール。美しき母とともに優雅な田園生活を送る彼の前に、異母姉と称する謎の女イザベルが現れる。濡れるような黒髪とオリーブ色の頬をした彼女の不思議な魅力に取り憑かれた彼は、イザベルを救うため、母も婚約者も捨てて彼女とともに都会へと旅立つ。やがて二人は、運命の糸に操られるまま、闇の世界へと迷い込んでいく…。あの『白鯨』の作者が人間の魂の理想と矛盾と葛藤を描いた、怪物的作品。
発明・発見は一夜にしてならず。時には失敗を繰り返しながらも、科学者たちは独創性を重んじ、やがて一筋のひらめきに達する。本書は、科学とはどういうものか、そして科学に携わる研究者がどのようにして成功を収め、一方どうして失敗や誤りを繰り返したのかを、自らの豊富な体験ならびに著名な科学者のエピソードを交えながら、わかりやすく描いている。
芸術家が創造するとき、脳の中で何が起こっているのか?絵を凝視するときには、どんなメカニズムが脳の活動を支配しているのか?美的快楽というこの奇妙な、きわめて強い感情はどこから生まれてきたのか?人はそれを説明することができるのだろうか?長い間、芸術的創造は謎とされてきた。しかし20年ほど前から、神経科学と認知心理学の貢献により、その謎は深まるどころか、徐々に解明されている。脳のエキスパートであり偉大なコレクターでもあるジャン=ピエール・シャンジューは、あまり知られていない国内外の傑作をちりばめた本書の中で、われわれをまさに創造のプロセスの中心にある素晴らしい「哲学的冒険」に招待してくれる。
1876年、イギリスの若き海軍士官ロティは、地中海艦隊の一員としてオスマン帝国を訪れる。ヨーロッパ列強が中東における覇権を競いあうなか、落日のときを迎えようとしているオスマン帝国。そこで彼は、緑色の眼をした少女アジヤデに出会う。彼女はオスマン帝国の首都に囲われたハレムの女。「土地の精霊」アジヤデに恋したロティは、土地の青年の助けを借りて、イスタンブルの城壁の外に位置するイスラームの聖地エユップで、彼女と愛の生活を送るようになる。その間にも、オスマン帝国には戦争の危機が高まって…。オリエントを旅し、異国女性との恋物語を次々と著した、19世紀フランスを代表する植民地小説の大家ピエール・ロティの処女作。
急に目の前がくるくると回転するようなめまい発作に襲われ、それが繰り返し起こり、なかなかよくならない。耳鳴りがしたり、聞こえにくくなっている-こんな症状に悩まされていたら「メニエール病」を疑ってください。適切な薬の服用や、重症の場合でも手術で治療することができます。また、発作を予防する日常生活の工夫なども解説します。
カロリーヌたちの夢がかないました!夏休みをおじさんたちの農場で過ごせることになったのです。にわとりのたまごを集めたり、牛のおちちをしぼったり、しんまい農夫は大はりきり。