ローマの共和政末期に、政治家・弁論家・哲学者として重要な役割を演じたキケロは、ヘレニズムの知性と精神をも自ら体現し後代に伝えて、西洋思想の形成に多大の影響を与えた。その生いたちから毅然たる死に至るまでの劇的生涯を語り、その人と思想を見事に浮き彫りにする、本邦初刊のキケロ評伝。
自分の作品や記憶に残る映画について、技法的なことから時代と人を見つめる「作者の心」までを語った講演・インタビュー集。
’92年Aujourd’hui〔現代〕賞受賞作。21世紀、世界は、民主主義も、繁栄も平和もない、きわめて危険な時代になるだろう。
ユミットは、まもなくわれわれを支配する。「最後の警告」を記した手紙、全世界に先駆け衝撃の公開。トップレベルの宇宙物理学者による徹底解析。-待望の書き下ろし。
21世紀、〈超恐慌〉に喘ぐアメリカ合衆国はローン債務者が激増。失業率は30%となった。そんな国民の窮乏をよそに政府の金の一部が不正に動く。通常のコンピュータでは手に余る、DNAの遺伝子配列の組み替え。その神の領域に挑戦すべく“自分で考え学習する”コンピュータが設計される。しかしその陰でうごめくグループには、第二次世界大戦で日本軍が行った細菌実験に異常に執直をもつ男が。第二のジュラシック・パークの呼び声高いテクノ・スリラー堂々登場。
パラヴォルヴ社にもぐり込んだマイケル・ライリーは“自分で考える”コンピュータのなかに“知能を持った”新しい命の胎動を感じる。一方、新種のウィルスを合成する研究所に、衛星モデムを経由して遺伝子を守ろうとするイントロンが侵入した。絶対に漏れないはずの細菌が外へ…。細菌兵器用の媒介生物は蝿にとりつき、DNAを吐きだし、ひとつの破壊命令を伝えながら恐ろしい速さで進化していく。最新のテクノロジーの恐怖が不気味なリアリティで迫る21世紀スリラー。
旧会津藩主・松平容保を祖父にもち、外交官である父の任地英国で生まれた著者はお転婆で、楽しい青春時代を過ごす。そののち19歳で秩父宮雍仁殿下と結婚。親王妃としての戸惑いと幸せなふたりの日々。その後の宮さまの発病と12年間にわたる闘病生活と死別。宮さまの生涯と著者の80年余の来し方を綴って心温まる皇族自らの回想記。
ソヴィエト・ロシアの行政官たちは、あらゆるマヌーバーを動員し、マルクス主義を「トロツキズム」と名づけ、その撃滅をはかる。レーニン亡きあとのトロツキーの闘い。それは、「現在」を明示するメッセージでもある。
見事栄冠を勝ちとった合格者の手記に加え、各人の科目別学習時間や合格所要時間など気になるデータ満載。
コンピュータの世界でスゴイことが起ころうとしている。あらゆるモノの中にコンピュータやセンサ、アクチュエータが入り、ネットワークで結ばれ、生活環境を作る。ユービクィタスコンピューティング、インテリジェントエンバイロンメンツなどコンピュータサイエンスにおける米国の最先端研究の完全紹介。
ジュラ期の恐竜、ブラキオサウルスの25メートルよりもさらに10メートル以上も長い、現存する地球最大の哺乳類、クジラ…そのクジラが目の前でジャンプする姿を見ることが、面白くないはずがない。好奇心のかたまりのキューソク氏が、自ら体験したクジラの魅力と不思議をたっぷり語る、汗と涙と笑いの体験的事始め探鯨エッセイ集。鯨図鑑+探鯨ポイントガイドも付いて、この一冊で、居ながらにして、今日からあなたもクジラを丸ごと楽しめます。
ネルヴァル、ボードレールヴェルレーヌ、ランボー呪われた詩人たちの詩の深さとはなにか。それはヴェールのうしろに謎めいて輝くエジプト女の眼であり、地中に遙かに埋もれて眠る宝石である。深さは隠れつつ現れる。待望の復刊。
目に見えないウィンドウズの舞台裏をイラストで紹介。メモリ管理やウィンドウズの起動、画面に表示されるさまざまなオブジェクト、アプリケーションの動作やデスクトップビデオ、アニメーションの仕組みまで、コンピュータイラストを使ってわかりやすく解説。
本書の第1部は社会と学校の歴史を扱った。第2部と第3部は現在の「特別指導」の実情と、学校が目標を実現するにあたって遭遇する困難を明らかにした。