「オレは結局スプーン曲げちゃうよ。本音は曲げたくないけど、みんなの期待がわかるから」職業=超能力者。ブームは消えても、彼らは消えてはいない。超常現象、その議論は「信じる・信じない」という水掛け論に終始していた。不毛な立場を超え、ドキュメンタリー監督がエスパー、超心理学者、陰陽師、メンタリスト等に直撃!!否定しつつも、多くの人が惹かれ続ける不可思議な現象。その解明に挑んだ類書なきルポ。
株式会社富田林組、俺そのいかめしい名前が刻みこまれた、むやみやたらと黒光りしている巨大ビルを、まるで蟻が人間を見上げるかのように仰ぎ見た。バカだバカだと言われ続けてきたこの俺が天下の大手ゼネコン「富田林組」に入社できたのはまさに奇跡としか言いようがない。ひとも羨むバラ色のサラリーマン生活が待っている…はずだったが、待ちかまえていたのは恐怖と理不尽の「業務命令」だった!嗚呼、神様でも仏様でもなんでもいいです。俺を、俺を、この会社からリストラしてください!天下の大手ゼネコン「富田林組」の秘密、そして俺こと田中たもつ22歳を待つ運命とは!?抱腹絶倒、前代未聞のリーマン・ショック小説!第10回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
中国の“花木蘭”伝説を基にしたアニメ作。皇帝はフン族の襲撃に備え、全国の家庭から男性ひとりを兵士として出兵させることにした。名門家のひとり娘ムーランは、髪を切り男性として戦場へ向かう。
バブル崩壊以降の90年代、日本の企業社会は、寄り添うようにオカルティズムに傾斜していった。ソニーの中にあった「超能力」研究所。エネルギー保存則によってその存在を否定されたはずの「永久機関」に投資する商社。科学技術庁のオカルト研究会。一見バラバラに見えるこれらの現象はその深層海流でつながっていた。
デビュー以来の小説を著者が選び、テーマ別に編集。吉本文学の全貌を全4巻に集成した決定版作品集。
大槻教授にも、科学と非科学との間で苦悶した時期があった。それは「火の玉」との遭遇であり、父の死と「虫の知らせ」などであった。そうしたものを解明することが科学である。こうした信念の半生が、初めて語られる。理性で思考することで、自分の「解」を出すことの大切さを説く。物理学者・大槻教授の、いまだに怪しいスピリチャリズムが跋扈する日本への最終抗議である。
本屋開業のためにトスカーナにやって来たユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校教師ドーラと恋に落ちる。結婚して息子と3人幸せに暮らす彼らにも、ナチスの影が迫っていた……。ユーモラスかつ温かな視点で描かれるヒューマン・ストーリー。
19世紀アメリカの少女の単なるイタズラから始まったとされるスピリチュアリズム。これほどまで科学の発達した21世紀の現代でもなお、「オカルト」は生き続けている。日常的には血液型占いや六曜のような迷信、祈祷治療や霊感商法、さらに「死後の世界」を煽る医師やSTAP研究不正の社会問題まで、様々に姿を変えて存在する。その「罠」に、庶民のみならず大学生やエリート、学問に携わる専門家さえも陥るのはなぜか?現代社会にはびこる「欺瞞」に囚われないための科学的思考法を、分かりやすい対話形式で身につける。
超常現象研究家・中岡俊哉は、社会現象にまでなったベストセラー『狐狗狸さんの秘密』『恐怖の心霊写真集』など、生涯に約200冊の著書を刊行。テレビ番組で心霊写真を「背後霊」「地縛霊」などの用語を駆使して解説。総出演番組数は300本にものぼった。彼こそは「超常現象」を武器に、出版と放送を股にかけた「昭和オカルトの父」であった。いったい、中岡俊哉とはなにものだったのかー?驚愕のオカルト評伝、ここに降臨!オフィシャル版「コックリさん文字盤」付き!
ネットのオカルト掲示板に書き込まれた「たすけて」の文字。それに応えた「ミドリ」の書き込みは、あるべきIDがなく、怪しさ満点だった。はじめは不審者と思われていたミドリだったが「たすけて」の主から詳しく状況を聞き出していく。峠に仲間を置き去りにしてから、家の前で足音が聞こえるという主。リアルタイムでネットに書き込まれる内容は、だんだん現実に繋がって、世間を震撼させる事件へと発展するー。ネットに書き込まれた事件を霊能力者「ミドリ」と「咬みつき」が解決するオカルトミステリー!
悪いことをしなくても、善いことをして、成功できる。女子高生を中心に15万部の大ブームを起こした「ヘブンズパスポート」。自殺防止のための問題解決サイト「生きテク」で世の中に変革をもたらす「ポジテロリスト」の願望実現テクニック。
偽史・疑似科学にもとづく教育論が学校に定着しつつある。それが「江戸しぐさ」と「親学」。江戸しぐさは“江戸っ子”の行動哲学は素晴らしいと説く。親学は伝統的子育てにより、いじめや虐待から発達障害まで広く問題を解決できる、そのために親への教育が必要であると説く。国・地域・学校は連携して、子供が、国家及び社会の形成者として必要な資質を備えられるように家庭教育を支援しよう…などと教育行政に影響を与えている。これら欺瞞に満ちた教えはなぜ蔓延したのか。嘘がばれているのに、まかり通る背景にはなにがあるのか。
懐疑と肯定の狭間そこにこそオカルトの本当の魅力と真実が眠っている!膨大な資料と独自の視点で読み解く「超濃厚オカルト研究読本」。
刑事、時和龍之介は霊が見える。硬派な見た目に反し怖がりなので決して認めないが、それに気づいた元上司にその能力を買われ異動の辞令が下りる。配属先は流麗島特別オカルト捜査班。離島にある、科学捜査では解明できない事件専門の、公にはできない部署だ。時和は引っ越し早々心霊絡みの事件に巻き込まれ、助けになるだろうと文化人類学の准教授、樹神彗を紹介される。樹神の冷たく整った風貌と飄々とした人柄に時和は翻弄されながらも、その助言は的確で…強がり刑事と変わり者准教授の謎解き事件簿、開幕!