週刊誌の占いページやテレビのオカルト番組の語り口に、つい「なるほど」と納得してはいませんか?私たちの日常生活に深く浸透しているこころの錯覚を巧みに利用した論法を知ることは、社会を揺るがす様々な問題を見据えるための、大切な手がかりとなる。認知心理学の眼をたよりにしながら、オカルトや超常現象、占いや通俗心理学に隠された、危険なこころの落とし穴を覗きこむ。
二十世紀を特徴づけるなら、自然科学の発展とともに、メディアが大衆を扇動する「噂と迷信の時代」ということができる。明治末期、人々の想像力の限界を試す「千里眼事件」が起きた。透視や念写ができる「超能力者」が現れ、世を騒がせたのである。その能力の実在を証明しようとしたのが、心理学者の福来友吉だった。錚々たる学者を前に公開実験が行われ、騒動は一層広がることになる。「千里眼事件」が社会に投げかけたものは一体何だったのか?この事件の顛末を通し、人間にとっての「認識」の意味を問う。
旧約聖書、神秘学、心理学、生命科学、量子物理学などからエヴァを考察。
「UFO」「UMA」「超能力」に「ノストラダムス」、そして「心霊」…。あのころ、どうして僕たちはあれほど「不思議なもの」に夢中になっていたんだろう?エロ・グロ・ハレンチに彩られた一九七〇年代、子ども文化にあふれかえった「オカルト」なアレコレ。それらはいつどこで生まれ、なにをきっかけにブームになり、どうしてスタレたのか?を今さらながら再検証。「イカレた時代」に育ったすべての元「昭和オカルトキッズ」たちに捧げます。
根も葉もない攻略情報に信憑性を与えてしまった遊技機メーカーの黒歴史、出したいから最低設定にした設定師の波理論、オカルト攻略の教祖を生み出した攻略誌。気鋭のぱちんこジャーナリスト、POKKA吉田が業界にはびこるオカルト的思考を一刀両断!
僕の幼馴染、祀奇恋子の視る世界は異常である。彼女は謎を視て、怪異を解き明かす霊能探偵だ。ある時、僕たちの通う高校で生徒の連続自殺が起きた。そこには受け取った相手を呪い殺す「トモビキ人形」がかかわっているらしい。親友から人形を渡された女子生徒の相談を受け、恋子は5W1Hを駆使して怪異を暴く、「除霊推理」に挑むことを決める。怖がりのくせに逃げない幼馴染を守るため、僕も助手として調査を始めるがー。
「隠されたる神」の実在がユングを勇気づける。明晰で合理的な意識とふくれあがる無意識の領域。分裂した自我の統合をめざすユングにグノーシスの呼び声がとどく。ヘレニズムの精神的発酵のうちに生まれたこの思想は、ヘルメス学、カバラ、薔薇十字に受け継がれ、集合無意識、星の強制力などの概念をユング心理学に胚胎させる。
九十年代文学シーンをぬりかえたダブル・スーパー作家が、不遇時代や日々の生活、創作の秘密、フェミニズム観などすべてを本音で語りあいながら、つまらぬ世間をけちらして、読む者をふるいたたせるラディカルにして繊細な対話。
C.S.ルイスの原作を壮大なスケールで映像化した、アクション・アドベンチャーのシリーズ第2弾。平和な時代が遠く去ってしまったナルニアに危機が迫ると、ペベンシー家の兄妹たちが救世主として召還されて……。
UFO現象や神秘体験を明快に論じた奇跡的名著『何かが空を飛んでいる』がついに復刊!あわせて西洋近代オカルティズム略史、ジョン・ディーの精霊召喚、ナチズムとオカルト、南方熊楠と柳田國男の山人論争など、他界に魅せられし人々の、影の水脈をたどるオカルティズム・民俗学エッセイ・評論を一挙集成。
未解決殺人事件、人が消えた家、心霊スポット統計学…不可思議な世界をさまざまな視点と綿密な調査で紐解く、オカルトファン必読の書!