コンピュータ・システム侵入者ハッカーの告白。
東京にほど近いベッドタウン-神宿市。通勤時間帯を過ぎたのどかな団地の一角に、それはあった。地から湧き出した銅像のようなそれは、下半身をきれいに失った人間の死体だった。神宿市警察南署の警部・矢車啓之介は、仏が暴力団組員であったところから捜査を始めるが、それが“やくざの殺し”でないことは明らかだった。次々と起こる奇怪な事件。地方都市に渦巻く人間の欲望と悲哀-期待の新人がユニークな視点で描く新警察小説。
花の女流シナリオ・ライターを目指す小林まり子は、零細テレビ製作会社の一年契約社員。超人気キャスター宇奈月冴子のイブニング・ニュース・ショウのスクリプターをやらされている。その冴子が本番前に局のトイレで全裸の首切り死体で発見された。そして冴子と噂のあった後藤プロデューサーも。視聴率アップを狙う局プロデューサー中谷は番組に霊能者の大空幽子を出演させ犯人を推理させる。書下し長篇。
ルーマニア・トランシルヴァニア地方の小さな村、ゲスプレングベルク。村に入った日本の学術調査隊は、森の奥で、錆びついた二輛の戦車を発見した。ナチ・ドイツ軍のものと思しきその戦車は、いかなる理由でそんな森の奥に残されたのか。しかし、奇妙な発見と時を同じくして、村では、全身の血を抜かれた娘の死体が発見されていた。戦車との関係は、そして村人が恐れる“吸血鬼伝説”とは。著者が満を持して放つ、気鋭のナチ・ホラー。
宇宙のかなたからやってきたお姫様(地球名・矢田知代)。彼女を悪の手より救い出したおれ、乾三四郎。そして、自由奔放な「推理力」を誇る真下昇(自分の名刺に名探偵と刷ってしまうほどだ)。3人で始めた探偵社は、大繁盛。真下が所長なのに、なにしろ、現職の刑事までが相談に来てしまうくらいなのだ。もっともその事件たるや、なぜか、不可思議で常識を超えたものばかり。まずは、未確認歩行物体捕捉のお話から…。
占星術、ノストラダムス、数秘術、カバラ、骨相学、シャンバラー、アガルティ、UFO、空洞地球説、世界永河説…。ありとあらゆるオカルト秘術が駆使された第二次世界大戦の全貌を明らかにし、ヨーロッパの魔術的暗黒面に迫る。
ある日、明日香のところに袋田温泉への避暑旅行のはなしがまいこんできた。この温泉のある茨城県大子地方は佐竹藩の黄金伝説で有名なところだ。ひょっとしたら財宝が地下にねむってるかも…。明日香はオカルトクラブのリーダー。ふしぎなはなしが大すきだ。さっそくメンバーの福子と裕美子をひきつれ宝さがしに挑戦するが…。なぞがなぞをよぶ、オカルトクラブ少女隊シリーズ第二弾。小学中級以上むき。
シナリオライターの卵で、自己の霊能力に目覚めた小林まり子。ブルートレイン『北斗星4号』の中で、霊交信を受け、スーツケースに入れられて沼に沈められた寺田正和の死体を発見する。寺田の友人、ロックシンガーの長崎祐介から寺田殺しの犯人を霊視で見つけて欲しいと依頼されるが…。鏡の中に現れる浮遊霊の工藤チャンや、捜査一課の美男警視・一条秀也とともに、霊感探偵が始まった。書下しシリーズ。
エレナ松本(22)。日系ブラジル人留学生。エキゾチックな美貌と抜群のプロポーションの持ち主。敬虔なクリスチャン。田上麻衣(25)。劇団『六曜座』所属。劇団公演『屋根裏のジェスティーヌ』に主演が決まった新進女優。大磯海岸で遺体が発見されたエレナ、自宅マンションから落下死亡した麻衣。同時期の“事件”だが、生前の2人は何の関係もない。エレナの恋人と妹、麻衣の友人たちが、別途に「不審な死」の真相を探ろうと、行動を開始する。しかし、行く先々で得体の知れない“邪悪なパワー”にさいなまれて…。
悪魔学・カバリズム・錬金術・占星術・神智学・黒魔術から、タロット・ノストラダムスまで、オカルトの全領域を体系的に網羅。
あたし、宮部美夜、っていいます。五年生です。児夜といっしょに、ふたごの姉妹、ってことで、この光学園に転校してきたばかりなの。あたしたち、ゆくえ不明の楓先生をさがしてるうち、幽霊少女と対決することになっちゃって、もうたいへん。手ごわい幽霊少女相手には、あたしたちも、ふしぎパワーだすっきゃない。
占い、摩術、超能力、心霊、心理学、UFO…。などなど、摩訶不思議なオカルトの世界へトリップ。読む事典。