昔、ギターを持ってる奴がモテたが、今はネオ・アコを聴いてる奴がモテるそうだ。それなら、このベスト盤こそ王道CDだ。声がひっくり返ってもキラキラまばゆいギターのトーンが僕達を優しく包んでくれる。汗をかかない青春が、ここにあるんだって。
虚飾とは対極にある世界がとても心地よく、その身軽さがうらやましくもあり、ときに鋭い視線に射抜かれるような恐さを感じる。自然体で音楽を造ると言葉では簡単だが実際にはとてつもなく難しい作業をここまでなし遂げた彼の今後がますます楽しみだ。
前作でポップ・スターになった彼らがポップ・スターの立場とファンクに走ろうとするメンバーの間でイラつきながら作ったミニ・アルバム。だが、彼らの趣味が素直に出た好作品、そしてフリッパーズ・ギターの魔力によって日本だけのCD化、バンザイ。
何となくギターの教則ビデオのような“正確すぎるウマさ”を感じるのは、奏者がバークリー音大のギター科助教授だからか。力強いリズム・セクションをバックに、ヘヴィなロックからファンク、フュージョン、ブルースと変幻自在のプレイを披露している。
アメリカン・ロックを代表する伝説的な存在である、ザ・バンドのベスト・アルバム。ヒット・シングルはもちろん、ボブ・ディランやヴァン・モリソンとの共演曲なども収録。全ロック・ファン必聴と言える一枚だ。
2009年3月28日、ついに7年半にわたる歴史に終止符を打ったTOKYO FMの深夜番組、松本人志と高須光聖の『放送室』。こちらは10枚組CDボックス・セットの完結編。今回は2003年6月〜8月の91〜100回を収録。相変わらず病気話やら食い物話やら地球外生物やら、気のむくままに転がる徒然トーク。記念すべき100回目もゲストを迎えるでもなく、これまでを軽くふり返るのみ。二人のトークは、ここにきて、いよいよ自然体で「面白いこと言うたろ」という気負いゼロ。どちらかと言うとユルユルです。でもそこがいい。