オリジナル・サウンドトラックによるNHK連続テレビ小説のテーマ曲集。92年の『ひらり』から2004年の『天花』まで、90年代以降に放送されたヒット・ドラマ17番組のテーマ曲をインストゥルメンタルを中心に収録。
いわゆるオーマンディ・サウンドは、メロディアスな名曲にこそ効能が現れる。甘美なショパン(ダグラス編曲)、優雅なドリーブ、それぞれの旨味を熟知した歌いまわしで魅了する。よく鳴るオケも魅力のひとつ。オーマンディ絶頂期の名演といえる1枚だ。
アニメの劇伴音楽として制作されたマシューズのアルバム。BGMとしての性格上淡々とした聴きやすいメロディを追求する音楽であり、曲の妙味を惹きだすアレンジが主となる内容だが、主要メンバーのソロフ、ピューら馴染みのソロが耳に届いてくる。
盲目の若妻スージーは夫を送り出し、アパートに一人きり。しかし、椅子の場所が違い、他人の気配も感じる…。恐怖に襲われる主人公をオードリー・ヘプバーンが熱演。
現代吹奏楽界の大御所A.リードの作品を集めた佼成W.O.のアルバム。(1)のみこれまた大御所フェネルが振っている。演奏のイキの良さと完成度から、これは特に吹奏族に大いに参考になろう。ただ、録音も含めると、もっと曲の良さが前面に押し出されていたら。
2006年4月1日、NYのラジオ・シティ・ミュージック・ホールで念願だったフル・オーケストラとの共演を収録したライヴ3枚組。叙情派プログレとも呼ばれる彼らの音世界が、一段と壮大なアレンジで繰り広げられる演奏は贅沢そのもの。なかでも26分超の大作[3](1)は圧巻。