それはただのふるいくさりでしたが、すっかりおびえたトーマスにはおばけのゆびにみえてしまったのです!「わ〜、たすけて!ゆうれいきかんしゃにつかまっちゃう!」さけぶがはやいか、トーマスはちからのかぎりはしりだしました!「ゆうれいきかんしゃがおいかけてくる〜!」トーマスはにげてにげてにげました。
そのとき、ラスティにあるかんがえがうかびました。「おねがいです。そのあいだ、ぼくたちにレニアスとスカーロイのろせんのしゅうりをさせていただけませんか?せんろがもとにもどったら、レニアスもスカーロイもおきゃくさんたちもみんなよろこぶとおもうんです。」ラスティがいっしょけんめいにたのむと、トップハム・ハットきょうはゆるしてくれましたが、「ただし、2しゅうかんだけだぞ。」ときびしくつけくわえました。「ありがとうございます!」。
ソドー島にさむいふゆがやってきました。もうすぐクリスマスです。きかんしゃトーマスの絵本。
けれども、ダンカンはけいしゃてつどうのしごとがすきではありませんでした。あわてんぼうのダンカンは、ちっともおちついてしごとをしないので、なんどもしっぱいしています。ラスティは、そんなダンカンがしんぱいで、きょうはなにもおこらなければいいなとおもっていました。
トップハム・ハットきょうはまっすぐ2かいだてバスのバルジーのもとへかけつけました。バルジーは、おおきなしっぱいをしてからというもの、のうじょうのめんどりごやとしてつかわれていました。「やあ、バルジー。もういちどはしってみるきはないかね?」トップハム・ハットきょうがこえをかけると、「あ、ありがとうございます!おれ、こんどこそりっぱなバスになってみせます!」バルジーはおおよろこびしてさけびました。
キキキキキ〜!とつぜん、きかんしがきゅうブレーキをひきました。せんろにひつじのむれがいたのです!「ほら、かきねがこわれている!きっとあそこからにげだしてきたんだ!」じょしゅがゆびをさしました。きかんしとじょしゅはマードックからおりると、ひつじたちをおいたてて、せんろのそとにだそうとしました。けれどもひつじはうごきません。
ハンデル・ブラウン卿は、スカーロイとレニアスにつうじている小さな鉄道のもちぬしです。ハンデル・ブラウン卿はたいへんいそがしいので、かわりに、ピーター・サムというほっそり重役が、鉄道をかんりしています。スカーロイとレニアスという、その2だいの機関車は、だいぶふるくなってくたびれてきました。そこで、あたらしく2だいをかいいれました。この小さな鉄道におこったいろいろなことが、この本のおはなしです。
ゴードンは、パーシーにいいました。「ジェームスとおれさまは、のりかえ駅の信号のことをはなしていたんだ。信号にはよくよくちゅういしないといけないからな。もっとも、おまえさんみたいなほんとうにやくにたつ機関車には、いまさらいうことでもないがね」「もちろんさ」パーシーは、とくいげにいいました。「ぼくたち、『さかさま信号』のことをはなしていたんだよ。あれには、とくにきをつけなくちゃいけないからね。きみもききたいかい?」ジェームスがくちをはさみました。「いや、いいよ。信号のことならなんでもしっているから」パーシーは、えらそうにでていきました。ジェームスとゴードンは、すましたかおで、目くばせをしあいました。
ゴードンはおおきなあおいきかんしゃ。こどもたちは、きゅうこうをひいてはしるゴードンをみるのがだいすき。
きょうはあめふり。あめがきらいなヘンリーは、トンネルからでてこない。あるひ、ヘンリーがいるトンネルのそばで、ゴードンがこしょうしてしまった。さて、どのきかんしゃにたすけてもらおう?
トーマスとなかまたちが、トップハム・ハットきょうをさがしているよ。みんなといっしょにさがしにいこう。めくってあそべるしかけえほん。