カナダ北部の岬、ケープ・チャーチルでは十月になると、陸上最大の肉食獣である北極グマがアザラシを求めて姿を現わす。この季節、雪の中を徘徊するクマたちは、人間を襲いかねないほどに飢えきっている…。ボストンに住む若手写真家ベリルは、その北極グマを撮影するため極寒の現地へ飛んできた。動物園での撮影が主だった彼女だが、温室効果によって北極グマが絶滅してしまう前に、自らの手で記録を残しておこうと今回の撮影旅行に応募したのだ。撮影は雪原に設置された小さな檻に入り、人間のにおいを嗅いでよってくる北極グマを近距離から撮るという危険なものだった。同行するのは陽気なビデオ・カメラマン、皮肉屋のライター、寡黙な現地ガイドの三人の男性。互いになじめずぎこちない雰囲気のままスケジュールは進行していく。が、撮影も佳境に入ったころ、夜中に北極グマに襲われバスを壊された四人は、町から遠く離れたツンドラのただ中で遭難してしまう。彼らを待ち受けていたのは、すべてを凍らせる零下35度の寒さと、飢えて狂暴化した北極グマだった-極限状況でのサバイバルに挑む女性の勇気と苦闘を、大自然を舞台に描く感動のデビュー作。
きかんしゃトーマスをつくってみよう。おはなしにでてくるすてきなうみべのえきもついている。もちろん、きかんしゃトーマス、パーシー、トービー、ヘリコプターのハロルドもある。つくりかたは、とってもかんたん。まず、形にそってきりはなす。それから、つくりかたをみながらくみたてて、はるだけ。わくわくするおはなしも、ふたつ。さあ、おはなしをよんで、みんなもトーマスといっしょにソドー島であそぼう。
チベットは、古代文明が息づく最後の地といわれている。そこに伝わる創世神話、聖者伝説、幻獣物語、変身譚、ブッダの前世や英雄ゲサルの物語など、ユーモアと知恵にあふれる伝承を、すぐれた語り部を得て結集した、チベット民話の決定版。
卓抜な才能と斬新なアイディアで銅像作家として頂点を極めた熱血漢ボーグラム。大統領に依頼されて国際的な陰謀を摘発するが、ほかならぬ大統領によってもみ消される。その大統領とは誰か?アトランタの大花崗岩にスペクタクルを彫るという全国民注視の晴れ舞台からKKK団に逐われたのはなぜか?ユダヤ人を攻撃しながらなぜ多くのユダヤ人に親しまれたのか?そしてラッシュモアの大統領像はいかにして生まれたのか?波瀾万丈のその生涯はそのままアメリカの近代史であり、裏面史である。
米国では、さまざまに障碍を持った人たちが、普段と変りなくありのままの生活を楽しんでいます。この実話にもとづいた絵本の中で、ある特殊な犬と人間の繋を描いています。このお話を通して子供も大人も、この障碍を持つ少年が、自分達と何一つ変らないこと、そしてバディのような犬がいることを知るのです。