佐渡裕率いる兵庫芸術文化センター管弦楽団が、本拠地のオープニングでついにデビュー。世界11ヵ国での厳しいオーディションで選ばれた若手奏者たちが、佐渡の指揮のもと一世一代の第九を披露。
イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーなどに曲を提供しているグレッグ・ギドリーが82年に発表した傑作。名曲「待ちこがれて」をはじめ、憂いある声と日本人好みのメロディが魅力だ。
リードは現代吹奏楽には欠くことのできない作曲家。現代的なサウンドと親しみやすい音楽が彼の大きな魅力だ。もちろん教育的配慮というか、演奏のしやすさも考えられているところもリードの人気の理由だ。演奏に多少のバラツキがあるが、楽しく聴ける。
いわゆるオーマンディ・サウンドは、メロディアスな名曲にこそ効能が現れる。甘美なショパン(ダグラス編曲)、優雅なドリーブ、それぞれの旨味を熟知した歌いまわしで魅了する。よく鳴るオケも魅力のひとつ。オーマンディ絶頂期の名演といえる1枚だ。
最新の代表曲をオーケストラとの共演で聴かせてくれる“WORKS”シリーズの5年ぶりとなる第3弾。「ハウルの動く城組曲」や、サントリーCM曲「ORIENTAL WIND」のオーケストラ・ヴァージョンが楽しめる。
ミュージカル『オペラ座の怪人』がヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲風の幻想組曲に編曲され、サラ・チャンと作曲者の弟ジュリアンが妙技を披露する。ロイド=ウェバーの新作ミュージカル『ザ・ウーマン・イン・ホワイト』(日本未公開)の管弦楽組曲版を併録。
ソニー時代を総括するベスト・アルバム2枚組。目玉はライヴ音源(「サティスファクション」のカヴァーまで!)を収めたDisc-2。スカスカだけど、気恥ずかしくなるほどキラキラなワンダフル・ワールド。小西、高浪のほか、田島貴男によるライナーノーツにもニヤニヤ。
18世紀にマンドリン音楽の中心地として栄えたナポリで作曲された協奏曲集。当時はトレモロ奏法がまだ発達しておらず、現在の演奏とは違った雰囲気を醸していて面白い。イタリアン・バロックの大家シモーネが華やかさと優美さを兼備した佳演を楽しませる。
「アランフェス」を含むオーケストラの名曲を、ギター・デュオにアレンジして演奏している。かなり原曲に忠実で、高度な技巧を駆使しているが、たとえばかつての山下和仁のような突き詰めた使命感はなく、気軽に音楽を楽しめる点がいい。