時代の奔流に写真家はなにを視るのか。戦争、飢饉、環境破壊、そして性差別…。日常に顕在する非対称の視線と対峙して「いま」を切りとる写真家たちにそそぐ熱く静かな眼差し。
多くのクリエイターたちが、モニターで見た色と印刷の色が合わないことに悩んでいる。その原因は、カラーマッチングを難しく考えすぎていること。本書では画像を扱うクリエイターのための知識を幅広く、何より簡潔にまとめた。さらには色合わせに役立つリファレンス画像も収録。デジタルカメラの使いこなしで悩むプロカメラマンはもとより、Photoshopを扱うデザイナーやオペレーターには必携の書だ。
「日本工房」は、日本の写真・デザイン界の源流である。1931年にドイツで報道写真家になった名取洋之助は、1934年に木村伊兵衛、原弘、岡田桑三、伊奈信男を同人に誘って「日本工房」を設立。同人たちは脱退したが、再建後の「日本工房」には、山名文夫、河野鷹思、土門拳、亀倉雄策、藤本四八など、錚々たるデザイナーと写真家が集った。『NIPPON』『SHANGHAI』『GANTON』『カウパアプ・タワンオーク』などの対外宣伝誌を編集・制作しながら、「国際報道工芸」「国際報道」と名を変えていった「日本工房」の活動は、15年戦争の時代にほぼ重なっている。回顧展を機に、豊富な図版と詳細な年表によって、伝説のグラフィック制作集団の仕事を一望する。
ジャズの時には“昌三”を使うから、今回はクラシックかと思いきや、ここまでくるとノン・ジャンル。夫人で作曲家の中川いづみの作・編曲を自分の音楽の中に取り込んで、センスのいい素敵なアルバムとなった。原曲から想像できない芸術性の高い演奏だ。
人間写真家細江英公への誘い!自伝三部作完結。未公開写真を含む巨匠の仕事の全容を俯瞰する。その写真から豊饒な作家魂と写真哲学が見えてくる。
人気ライト・ノベルを原作とするドラマCDシリーズ。原作者・橋本紡の完全バックアップのもと、ファンからの要望が高いエピソードを完全再現。“戒崎裕一”役の水島大宙や“秋庭里香”役の田村ゆかりほか、豪華な声優が顔を揃えている。
「写真とは何か?」-世界を覆い尽くす写真=テクノ画像にあらためてこの問いを突き付ける。アジェ、モホイ=ナジ、ベッヒャー夫妻、森山大道ら写真家と作品を俎上に載せ、そこに通底する光による革命の意志をあぶり出す写真論の臨界。