戦場と化したローデシア、南アフリカ、エルサルバドル、レバノン、アフガニスタン、イラン、フィリピンの紛争現場に、カメラを武器にたった1人で立ち向かった1人のフリーカメラマンの、真の自由・独立・平和の意味を写真と文で問いかける戦場レポートと、その実体験を通じて到達する“あるべきジャーナリストとしての姿勢”への誓い。
弾雨のなかで輝いたキャパは戦雲おさまって模索の日々に入る。スタインベック、バーグマンとの邂逅、そして運命的な死に至る“光と影”。
19世紀前半から20世紀初頭まで、詩人、作家、諷刺画家、密偵、気球乗り、発明家、写真家として活躍、第二帝政期のパリに狂騒の種を蒔き散らした天才奇人フェリックス・ナダール。1858年世界で初めて気球による都市景観の写真撮影に成功、人工照明による地下撮影に初めて挑戦するなどの数々の彼の功績は、未だわが国ではほとんど知られていない。本書は、肖像写真を芸術写真にまで高め上げたと賞賛されるナダールの業績を〈空〉〈人〉〈死〉〈闇〉のテーマに分類し、主著『私が写真家だったころ』より本邦初訳のエッセー4編、代表的な写真約70点を収め、ナダール小伝を付すことにより、わが国における本格的なナダール研究の端緒を拓いた。
光学機器メーカの巨人が歩んだ栄光と苦難の道を、現地ルポをまじえて活写。人知の限りをつくした光学設計とガラス素材開発をめぐる、かずかずの秘話。半世紀にわたる東西分断の悲劇を乗り越え、今また統合にゆれる新生ツァイスの行方は-。
ミュージシャンの写真は踊りながら撮る。アフリカでは、撮影のお礼は踊って返すー。身ひとつで世界をめぐるカメラマンの旅は、いつも新しい発見に満ちている。自らの生いたちと写真術。和太鼓グループとの西アフリカの旅。野生のチンパンジーの撮影に成功した東アフリカ紀行。マラリア体験。そして、ブラジルと中国で考えたこと。〈熱帯写真家〉とも呼ばれる著者の、臨場感あふれる旅のドキュメント。
地球上の人びとがともに生きていくとは-。世界各国を飛びまわるフォト・ジャーナリストが訴える日本人としていま向き合わねばならないこと。
「写真とは真実を写すものである。」私たちはいつのまにかそう信じ込んでいる。だが、そこに写っているものは本当に真実なのだろうか。報道写真、心霊写真、ヌード写真、アイドル写真など、さまざまな写真のありかたをパロディでなぞり笑ってみることによって、写真というメディアの読み方、そのカラクリと可能性をさぐる。きわめてマジメで、とにかく笑える写真論。
旅にあこがれた母さんは、ぼくをジャーニーと名づけた。ジャーニーが11歳の夏、母さんはジャーニーと姉さんのキャットをおいて、いってしまった。残されていた写真の切れはしの中に、ジャーニーは家族の絆と、両親の愛情を見つけだそうとする。『のっぽのサラ』でニューベリー賞を受賞した、今、アメリカで最も注目される作家の新作。
撮影に笑いは禁物だった?坂本龍馬を写したのはだれ?空飛ぶ新橋芸者の不思議なトリック…文明開化ニッポンの写真はユカイとナゾがいっぱい。新発見、初公開の資料から古写真探偵がおもしろ写真の謎を解く。
美しいデザイン、ユニークな発想の設計、単純な操作など、クラシックカメラの魅力をたっぷりと紹介。遊び心を大切にして、より自由で実用的なカメラ選びを提案します。
1975年「アサヒカメラ」誌上で『荒木経惟の実戦写真教室』の連載が始まった。北は札幌から神戸、倉敷、そしてヒロシマへと先生は旅する。生徒たちを引き連れて。日本各地で火花を散らす先生と生徒による白熱のセッション。本書は幻の名著といわれる、天才アラーキーの処女エッセー&写真論である。