ダゲレオタイプからデジタル画像まで。写真史上に位置づけられる表現のスタイルや運動。広告やファッション、ジャーナリズムなど、メディアとしての写真。「写真」を俯瞰し、関連用語を網羅したキーワード集の決定版。写真を学ぶ学生、アーティスト、コレクター、キュレーター、研究者…写真について知りたい人すべてのための必携書。
第2次世界大戦中、ドイツ軍によってポーランドの町ルージに設置されていたユダヤ人隔離居住区(ゲットー)。そのなかの捕虜の一人で写真家のメンデル・グロスマンは、ユダヤ人の受けた迫害を後世に伝えようと、危険を冒して秘かに写真を撮り続けていた。これらの写真は、グロスマンの意図したとおり残酷な歴史の真実を写し出す一方で、悲惨な状況にありながらも、心の自由を失っていない人間の美しさがありありととらえられている。
昭和十四年秋、土門は美術評論家・水沢澄夫に伴われて初めての室生寺を訪れた。これが人生を決定づける出会いとなる。以来、生涯をこの小さな寺に賭け、四十年にわたり通って通って通い詰めた。それは車椅子生活になってからもつづけられた。レンズを通して写す室生寺の自然と堂塔、そして仏像の映像から、土門は、いったい何をつかみとろうとしたのか?それほどまでにこの寺に執着したのはなぜだったのか。
よき写真家は、よき文章の書き手でもある。優れた写真作品を生み出す傍らで、ときに写真家は自らの写真について語ることがある。そこには、彼らを動かしている知恵と経験と力が確実に現れている。大正〜昭和初期にかけて活躍した写真家から、現代の写真家まで、日本を代表する写真家二十五人の多彩な「ことば」を収録、それぞれに解題を加えて、個性的な作品世界に迫っていく。「写真」と「ことば」という異なる記号に光をあてることで、写真家たちの新たな魅力に出会える新書。
レンズ、センサー・マイコン・メモリー・モータ…最新のエレクトロニクス技術とカメラ光学の粋を凝縮してできあがったのがデジタルカメラ、略してデジカメ。小さいけれど、中味はとても高度で複雑なので、「構造は?」、「普通のカメラとどう違う?」といった疑問が次々と湧いてくる。本書は、そうした疑問に答え、かつ、綺麗な写真を得るためのノウハウや、Web発信のコツ・画像整理法などをオールカラー図解で解説した、中味の濃い一冊。
アラスカの自然を撮りつづけ、大地の懐で眠った写真家の心の旅を追うノンフィクション。
本書で紹介する手作りカメラは、そのほとんどが壊れたカメラから外した部品と市販のフィルムホルダーや各種の廃品などを、簡単な工具を使って組み合わせたものです。日曜大工レベルの技術でも、しかもお金をかけないでも、「世界に一つ」のカメラを作って撮影して楽しむことができるのです。みなさんも手作りカメラの世界を覗いてみてください。そして自由な発想で、ぜひ自分だけのカメラを製作してみてください。
本書では、Shadeを使った建築パースを制作する場合の実践的なテクニックを豊富な図版を元に紹介しています。Shade7に搭載された「パストレーシング」や「CALLISTO」はもちろん、いっそう強化されたラジオシティを使った作図方法などについても詳しく解説していますので、優れた最新機能をマスターすることができます。「表面材質の設定方法」「建築物がきれいに見えるアングル」「リアルなライティングの設定方法」など、具体的なシチュエーションごとに解説していますので、リアルで美しい建築パースを制作するのに必ずお役に立つでしょう。本書を読めばアナタもShade建築デザイナーになれます。
Shadeでパースを描いてみたい初心者のために、Shadeの基礎から具体的なオブジェクトの描き方までていねいに解説しました。現場で活躍するプロが作ったリアルな外観と内観の制作過程を生きたテクニックをまじえてステップバイステップで解説する、仕事にすぐに使えるガイドブック。
土門拳は、大地に確固と根を下ろした凛としたイメージそのままの生き方で昭和写真史の上に巨大な足跡を刻んで悠然と去った。これから描いていく物語は、そうした土門拳の人と写真を心から思慕した数多くのアマチュア写真家たちとの師弟愛のストーリーであり、戦後まもない激動期に刻まれた「リアリズム写真」という写真表現の在り様を明確な一本道にして展開された格闘と交情のドキュメンタリーでもある。