26歳の春、世界無銭旅行に出かけた青年は、旅のはじめに、なんと戦争に出会ってしまった。20年間、ベトナム戦争を撮り続けたカメラマン石川文洋が描く戦争と人間と勇気と-。
《写真を実践すること》の多様性・曖昧さ・流動性に着目しこれらの現象をあらゆる角度から調査・分析、様々な階層・集団間に特有な行動の体系および文化・芸術のヒエラルキーを明らかにした写真の社会学。全的人間学を目指すブルデューグループの初期の代表作。
誇り高く生きる“インディアン”、明日に賭ける開拓者、一攫千金を狙うならず者。彼らの息吹を高度なテクニックとユーモアで写し撮った日本人写真家「松浦栄」。自らも閃光のようにきらめき散っていった男の、夢と情熱に満ちた爽やかな生きざまを活写する痛快ノンフィクションの快作。
赤道直下のスラバヤからラバウルまで、つねに零戦と共に戦い、幾多の大空の死闘と、若きエースたちの奮戦を目撃し、カメラにとらえてきたひとりの“猛烈なるニュースカメラマン”が、万感胸に秘めて綴る零戦撃墜王物語ー激烈非情、スリルとサスペンスに満ちた空戦模様を描いて感動を伝える異色の零戦隊秘話。
写真は光と時間の化石である。カメラを介して世界に語りかけ、撮る行為を通して世界が語る言葉を聞く「光の狩人」のハイコントラストなまなざしの系譜。
えたいの知れぬ青年が自動車教習所の受付を訪ねる。いつも眠たげな女がその応対をする。書類も整わないうちに、男は恋に落ちる。二人連れ立って旅に出る。男は帰りの船中でカメラを拾う。フィルムを撮り切ってしまわねば…。闇雲に人のカメラでシャッターを切る。現像に出してみれば、その部分は無い。しかしそれが真に撮りたかった世界。
150年の歴史において写真は人体をどのように表現してきたのか。医学や人類学の調査資料として、パフォーマンスの記録として、ファッションの媒体として、夢や幻想の世界の窓として、そして、欲望の対象として、人体の写真は私たちの興味をかきたて魅了し悩ませている。本書は、発売と同時に世界中で評判となったThames&Hudson社刊「THE BODY」の日本語版であり、現在もっとも挑発的な写真集である。
嘉永元年(1848)に長崎の上野俊之丞によって、西洋の新文化の香りも高くもたらされた写真(ダゲレオタイプ)は、写ることへの驚きと喜びをもって受け入れられた。外国人から取得した写真術を模索しつづけた湿板写真時代の上野彦馬・下岡蓮杖らの辛苦、激動の幕末・明治初期の日本を鮮やかに現在に残し、さらに商業写真・芸術写真として広く大衆に親しまれていった乾板写真にいたるまで、写真にまつわるさまざまなエピソードと写真師たちのドラマを織りまぜながら綴る。貴重写真200点あまりを収録。
「天才アラーキー」はいかにして生まれたか。破天荒な修業時代、超絶的写真論を語りつくす。
カメラ片手に散歩をすれば愉快な世間が見えてくる。ユニークな写真コント集。
タバコ規制の実現に大きな役割を果たしたジャーナリストが、豊富な資料を織り込みつつ、不正と虚偽にまみれた企業活動の実態を赤裸々にあばく衝撃のルポルタージュ。
ライカA型、TDCステレオビビド、フーツラ・S、ミノルタメモ、キャノンVIT、ヤシカ35、トプコンREスーパー、ミランダT他魅惑のクラシックカメラ32台が勢揃い。カメライラストに加え、試し撮りも多数収録。