高音で聴かせる彼女の声の特別な輝きと潤いは高い評価を受けているが、低めの声域でも温かく滋味ある味を聴かせてくれる。細やかな感情の機微をしっとりと丁寧に歌い上げており、コロラトゥーラのテクニックのみに留まらない彼女の実力が証明されている。
著者は、新しい記録映画の撮影直前に脳梗塞で倒れた。もどかしい療養の日々に、半生の記憶を呼び起す。新潟の少年時代、足尾鉱毒事件と水俣病の出会い、写真と映画で記録したハンセン病元患者、ウガンダの少年、阿賀野川の老人…みんな困難と闘って元気に生きている。人びとに支えられて、『みんなの季節』は三年かけて完成した。
ニュースがあれば、どこへでもかけつける新聞カメラマンのつぎなる取材地は、南のはての大陸ー「南極」でした。この本は、45次南極観測隊に同行し、500日という長い時間を南極ですごすことになった新聞カメラマン、武田剛さんの記録です。その500日間とは、きびしくも美しい自然に魅了されながら、地球がかかえるさまざまな環境問題をはだで感じる日々でもありました。人類の南極観測の歩みは、半世紀をむかえましたが、南極にはいまなお、地球の過去と未来を探る多くの秘密がかくされています。カメラと記者の目が、南極の「いま」をつたえます。
貧しかったけれど、希望と活力にあふれていた昭和30年代を中心に、敗戦から高度成長、そしてバブルまでーめまぐるしく変化する価値観の中で、写真家たちはファインダーに何を見、印画紙に何を焼き付けようとしたのか?激動の時代を生きた写真家たちの作品で綴る、写真昭和史。
1957年10月4日に打ち上げられて、世界中を驚かせた人類初の人工衛星スプートニク1号。米ソ間の宇宙開発競争は、このとき幕を開けた。以来50年、毎年100前後の人工衛星や宇宙船が打ち上げられている。惑星探査・天体観測・気象観測・資源探査・GPS・軍事・通信・放送・技術試験など、目的は多様だ。初めて月に着陸したアポロ11号、太陽系を脱出しようとしているパイオニアやヴォイジャー、さまざまな実験や観測の場となっている国際宇宙ステーションなど、多くの人に知られているものもあれば、地道に活動を続ける観測や通信のための衛星もある。この中から、重要な役割を果たした約90を選び、宇宙開発の世界史を大づかみにたどる。
1962年、無機質ルックの異次元的カメラ・オートハーフが登場。ゼンマイを使った自動巻き上げや超薄型シャッター…と、従来にはない機能の開発に成功しカメラファンを熱くさせた。その愛らしいカメラに惚れ込んだ写真家・Ryu Itsukiが、今までに誰も考えもしなかったオートハーフの遊び方をレクチャー。撮って、作って、そして読んで楽しい“初めて”づくしのオートハーフの使い方。
本書では、身近なペットの写真にいろいろなイメージで撮ったショットを集めてコラージュしたり、イラストや模様の背景に合成したりして、かわいらしく仕上げます。子供の写真は、背景を気にせずに気に入ったショットを選んで、印象的な景色に合成し、かわいい絵本のようなイメージでカードを作ります。ほかにもペットと子供が遊ぶシーンや、動物園や水族館などの思い出のシーンなど、あなたのお気に入りの写真を使ってキュートなポストカードが作れるそんな1冊です。
わんちゃんと楽しむ簡単デジカメ術!ポストカードやブログ作りもかわいさアップ!応募おもしろフォト満載。
大判から小型まで、新旧問わず揃えた店として知られた「ウツキカメラ」-カメラのメッカ新橋で惜しくも2005年に閉店するまで60年余、カメラと向き合ってきたオヤジさん・宇津木發生。「ライカ1台家1軒」の時代から日本のカメラが世界のカメラになるまでを見届け、カメラ業界の表と裏を知り尽くした男が語るカメラでたどる昭和史。
生演奏、弦楽、キーボード〜エレクトロニック・ワークが相まって妙なる編曲/サウンド、淡いようでいて残す印象は強い甘く囁く女声……。さりげなくもグルーヴしていて聴きごたえある、ナカムラヒロシとcana、男女ユニットのミニ。宇多田ヒカルのカヴァー「SAKURAドロップス」もいい感じ。
聴きやすい内容ながら、決して甘口ではない。元クライズラー&カンパニーの竹下欣伸は、生音が重なる効果を良く知った好アレンジを今回も提供。アコースティック&近接感を強調した仕上がりからも、制作者たちの矜持が伝わる。広くない空間で、がっちり浸りたい音だ。★
オランダのフィリップス社が提唱する2線式の同期式シリアル通信インターフェースI2Cは、携帯やパソコン内部では標準的に使われている。本書では、複数のサブ・コントローラで機能を分散させて作動する装置の製作例を解説した。Microsoft社から無償で提供されているVisual Studio2005の構成アプリケーションの一つである、Visual C# 2005をインストールし、パソコン側からサブ・コントローラを制御する開発事例を解説している。