写真をめぐってもっとも先鋭的な思考をつづけてきた著者は、メイプルソープが死の前年に撮った〈自写像〉に惹きつけられる。それは、著者を誘惑してやまない思考の迷宮への入口だった。この写真の衝撃は何なのか。写真史をたどれば、ますますこの写真の異質性だけが浮かび上がってくる。一枚の写真について考え抜きながら、これまでの思想を転倒させたスリリングな書き下し。
映像の集積体としての東京-自らの身体とダイレクトに結びついたこの親密な都市を撮りおさえた写真家たち。
日本へきたカメラちゃん!さやかといっしょに、おばけやしきをたんけんにいきました。「ギャオーウ」ガタン、バタンぶきみなもの音がして…!!
アメリカという夢のあぶくの結晶体の独自性-アメリカの集合的無意識をヴィジュアライズした14人の写真家たち。
より美しく、華麗なる風景を求めて写真家・風見武秀の旅は始まった。-ヒマラヤ、ヨーロッパ・アルプス、カナダ、アラスカ、南米へ。32年間の取材ノート。
子供のころからのあこがれ、「世界一になりたい」という情熱、そして祖国への愛。マラドーナにとって、ワールドカップはビジネスではなかった。だからこそ、世界の人びとの心を打ったのだ。
19世紀前半から20世紀初頭まで、詩人、作家、諷刺画家、密偵、気球乗り、発明家、写真家として活躍、第二帝政期のパリに狂騒の種を蒔き散らした天才奇人フェリックス・ナダール。1858年世界で初めて気球による都市景観の写真撮影に成功、人工照明による地下撮影に初めて挑戦するなどの数々の彼の功績は、未だわが国ではほとんど知られていない。本書は、肖像写真を芸術写真にまで高め上げたと賞賛されるナダールの業績を〈空〉〈人〉〈死〉〈闇〉のテーマに分類し、主著『私が写真家だったころ』より本邦初訳のエッセー4編、代表的な写真約70点を収め、ナダール小伝を付すことにより、わが国における本格的なナダール研究の端緒を拓いた。
米国市場での外国大企業との抜きつ抜かれつの競争で経済界に奇跡をもたらしたといわれる販売戦略の全て。ゼロからスタートしNo.1に。滞米25年のビジネス戦記。
今、私たちの目の前を一瞬の内に通り過ぎていく数多いポスター。それらのポスターには、その時々の流行や文化が反映されています。そんなポスター文化をちょっと止めてみました。それが本誌「POSTERS」です。
東京が、ニューヨークが、そして世界中のメガロポリスが、増え続けるゴミに断末魔の叫びを上げている。その増加曲線は、高度成長期に匹敵する「第二の波」ともいわれ、埋め立て処分場もあと何年もつかわからない。捨て場が見つからない以上、繁栄を支える経済活動も、快適な都市生活も麻痺するしかない。ゴミを通して現代都市文明を告発する週刊朝日連載ルポタージュ。
革命後のソ連、大恐慌にあえぐアメリカ南部、崩壊するナチス・ドイツ、朝鮮戦争…。『LIFE』の花形写真家として、常に20世紀の歴史の最先端を走り続けた女性の、激動の生涯。
15歳のときカメラをもらい写真に熱中してから60年、人間と風土を撮りつづけてきた、大正ヒトケタ生れの写真家の回想。彼の写真は心を写し、文章はその記憶と思いを簡潔に再現する。本書は自伝であるとともに、昭和の写真史、ドキュメントである。旧版以後20年間のことを書き加え、写真89葉を収めた決定版。
本書は、テレビジョンの基礎原理から、ここ10年ほどの間に発達した新しい分野のテレビジョンにも重きを置いて取りあげました。