地球上の人びとがともに生きていくとは-。世界各国を飛びまわるフォト・ジャーナリストが訴える日本人としていま向き合わねばならないこと。
「写真とは真実を写すものである。」私たちはいつのまにかそう信じ込んでいる。だが、そこに写っているものは本当に真実なのだろうか。報道写真、心霊写真、ヌード写真、アイドル写真など、さまざまな写真のありかたをパロディでなぞり笑ってみることによって、写真というメディアの読み方、そのカラクリと可能性をさぐる。きわめてマジメで、とにかく笑える写真論。
ひとは写真を発明し何を見ようとしたか。そして「写真家」とは何者か。いまなお輝きを失わない19世紀写真の魅力を伝え、写真史をとらえ直す、写真家の始原への旅。初の写真家論。
なぜライカだけがライカなのか。ますます冴えるカメラエッセイ。書き下ろし「間違いだらけのカメラ論」収録。8ページの写真集「カメラギャラリー」付き。
「イエスかノーか」と無条件降伏を迫る“マレーの虎”山下奉文軍司令官と英軍司令官パーシバル中将との歴史的会見を、わが眼とフィルムに刻みつけた若きカメラマンの戦場の中のあの日、あの時。陸軍報道班員として緒戦、酷熱のマレー・シンガポール戦線で、また海軍報道班員として末期、極寒の千島列島で、戦争を、兵隊たちを、ファインダーからとらえた迫真の最前線報告。
旅にあこがれた母さんは、ぼくをジャーニーと名づけた。ジャーニーが11歳の夏、母さんはジャーニーと姉さんのキャットをおいて、いってしまった。残されていた写真の切れはしの中に、ジャーニーは家族の絆と、両親の愛情を見つけだそうとする。『のっぽのサラ』でニューベリー賞を受賞した、今、アメリカで最も注目される作家の新作。
写っているもののすべてが事実とは限らない、写していないものを映し出すことさえ可能なこの時代に、写真=映像の威力からあなた自身の身を守る方法。不朽のノンフィクション傑作、全面改訂版で新登場。
『アサヒカメラ』創刊70周年記念出版。写真愛好家必読、新時代の総合写真講座。執筆陣には各分野の第一線写真家を網羅。
高千穂豪は究極の女性美を求めて飽くなき遍歴をつづける超売れっ子カメラマンである。美人ニュースキャスターに見込まれ、彼女の祖父が住む芦の湖の古城に案内された彼は、絶頂の極みに巨万の財宝の隠し場所を口走る女を探してくれと頼まれる。その女はエクスタシーの最中、胸に赤い薔薇の聖痕が浮かび、奇妙な歌を歌い出すという…。長編官能ロマン。