泰郎少年は、母の実家から1時間ほどかかる村の小学校の5年に編入した。1945年11月のことだ。しかし、朝鮮から引き揚げてきた泰郎少年とは、誰も口をきくものはいなかったし、友だちになろうとするものは誰一人いなかった。ある朝、学校へいくとちゅう、泰郎少年は、道でベーゴマをひろった。ほしかったベーゴマだ。ポケットにいれた瞬間、「泥棒っ、泥棒っ」と大声をあげられた。村の子どもたちの罠だったのだ…。排他的な村の環境のなかで、ときにはおしつぶされそうになりながらも、必死で生きようとする、著書の幼かった頃の日日を熱い思いでつづる。
愛と欲望の1825日。体温より熱く、真実は語る。5年以上にわたって、3人の美女「女優・美大生・OL」との蜜月の日々を赤裸々に記録した初めての試みー「接撮」の私小説写真集。
かたや、現代日本を代表する写真家。かたや、伝説的存在として知られる写真家・写真評論家。「家」「晴れた日」「旅」など、数々の自信作で迫る篠山に対して、中平は、練りに練った文章で応じる。70年代の熱い息吹に満ちた「幻の名著」、ここに復活。カラー写真も多数収録。
中〜高学年向き。
あたし榊原亜紀子、16歳。写真館の娘なの。あたしのアルバイトは、片思い中の人に「3カット1組千円」で彼の写真を撮ってあげること。憧れの沢松先輩の写真を雑誌「ティーンズ・クラブ」の高校生・写真コンテストに応募してみたら、見事に入賞。プロのカメラマンとして、雑誌の写真を撮ることになったの。でも、それがきっかけで、とんでもない事件に巻き込まれることになるなんて…。
未公開写真多数。蘆溝橋事件から日本軍降伏まで、写真が語る日中戦争全史。
本書は、天体の観測において使用頻度の高いと思われる事柄について取り上げた。天体観測の基本となる星図はもちろんのこと、流星観測用星図、月面図、スケッチ用紙、天体写真のデータ表、彗星の眼視捜索者に便利な天体リスト、そのほか暗い星雲・星団の天体表、および写真などを掲載。本書で扱っている事柄はアマチュア天文家にとって有意義な資料である。