鋭い視点で山岳写真に新境地を拓き、高山蝶の生態写真や雪形の研究などで、一時代を築いた先駆者の生涯ー。
お父さんはカメラマン。不安も笑いも共感も、ますます快調!
脱産業社会/情報社会における「装置」と「人間」が作り出す新しい自由とは何か。ベンヤミン、マクルーハンを超えるメディア=文明論の地平。
写真とは何か?現代における写真表現や行為としての写真について、立ち止まらず、領域横断的に議論し尽くし、写真の「語りにくさ」を乗り越える。写真家・細江英公、石内都、美術作家・池田朗子といった作家や第一線で写真と格闘する研究者が十全な議論を繰り広げる。
マウントアダプターを介せば、ありとあらゆる時代のさまざまなレンズを装着して楽しめる。フィルムカメラ時代のクラシックなレンズを付ければ、コントラストが低くなったり、色再現が偏ったりと、当然、その影響が画像に現れることになる。でもこれは欠点などではなく、「味」なのだ。陳腐化するカメラボディではなく、魅力溢れるレンズに光を当てる。
総理大臣の首根っこをキュッと締め上げ、マッカーサー元帥を呼び止め、那須のご用邸にアポなし突撃…日本で最初の女性報道写真家。戦前、戦中、戦後、そして現在波瀾万丈の97年を振り返る。
写真誌Decades第2号では、写真家と作家、同世代の10組に、2021-22年に撮影された写真/出来事についてのエッセイを依頼しました。これらは、福島、東京、北京、杭州、ソウル、シェムリアップ、プノンペン、石巻、ワルシャワ、ウクライナ、チェコ、モルドバ、カリフォルニア、高知で、2021-22年に起きたことです。
百聞は一見に如かず-写真展を開く前に、写真集を出す前に、そして写真に生きることを決めようとするときに、本書を読み、この著者に会うことをお勧めする。透徹したまなざしはあなたの作品に何を見いだすか!?“私が願っていることは、規範に組み込まれ、流されようとするあなたがあなたの望むあなたになることである”写真家のための比類なき福音書。
人気連載「出会いのワンショット」単行本化!世界を旅する写真家吉村和敏のフォトエッセイ集。
網膜の記憶。写真論+エッセイ+対話。
トナカイ遊牧民が暮らしクマが生息するモンゴル最北部のタイガを目指した馬旅、不法金鉱山労働者“ニンジャ”や首都のマンホールチルドレン取材記…。モンゴルに魅了された写真家が追いかけ続けた、知られざるモンゴル。
世界初の空中写真、地下水道の照明撮影、デュマ、ユゴー、サンドなどの肖像写真。ボヘミアン的作家、ジャーナリスト、風刺画家、気球冒険家、熱血共和主義者という多彩な顔をもつ近代写真術の開祖の生涯と業績を辿り、書簡と自伝的著作や様々な証言に依拠しながら同時代の文化空間を再構成する。初の本格的ナダール論。図版多数。
日本を代表する山岳写真家であると同時に、高山蝶をはじめとする昆虫生態研究、民俗学の貴重な記録となる雪形研究など、幅広い分野に偉大な功績を残した田淵行男。近藤信行は、田淵の足跡を緻密な取材で丹念に追い、鳥取県の山村に生まれ育った幼年時代から安曇野を舞台に広く活躍する晩年までの彼の生涯を克明に描き、田淵行男の唯一の評伝として後世に残した。巻末には田淵の著作・参考文献、詳細な年譜も掲載。
日本の現代写真の飛躍となった「10人の眼」・VIVOについての貴重な証言ー他にエドワード・スタイケンインタビュー(1955)、「極私と超国境の空間から」(1973)、「私のデモクラート、瑛九のデモクラート」(1999)などを収載。
50年分の写真集の写真集。
沖縄屈指の批評家による“沖縄批評三部作”以後の映像論。東松照明、山田實、比嘉康雄、大城弘明、森口豁、岡本太郎、島尾敏雄などを論じ、写真と映画を自在に往還するその結び目に沖縄と日本の葛藤を浮かび上がらせる。映像の詩学と関係の思想を打ち立てようとするエッジの利いた批評的思考の軌跡。