闇があってこそ、初めて光の芸術ー写真は成り立つ。人々が原初に見た闇とは、流れる時間を写真というメディアで定着し、表現するこころみとは。ピンホール・カメラとカメラ・オブスキュラが持つ可能性を探求し、古代日本の風俗が色濃く残る、宮本隆司のルーツ・徳之島を巡るエッセイ。
写真は楽しい。人に観てもらえば、もっと楽しい。
基本セオリーに裏付けられた技術をマスターしよう。写真補正の作業環境と工程、画像データの特性、色調補正の正しい手法と色のコントロール、アプリケーションの使い方のポイントなどの基本知識。そして被写体・シーン別の補正事例とそのテクニックまで。
ゴールデン街の60〜70年代を今に伝える名著が“増補版”で復活!2010年代もおミッちゃんは元気にバーをやってます。気高く野蛮な人々と歩んだ道のり。
民衆の自覚と革命への鼓動、中国共産党の成立、満州事変から抗日・日中戦争の勝利後、内戦をへて1949年に中華人民共和国が成立した。さらに1966年から文化大革命が全土に吹きあれ、そして改革開放政策をへて現代へ。こうした激変する時代に写真家たちがいかにかかわり何を遺したか!写真60点収載!
長年縛られ、苦しんできた母との関係に変化を生み出すために始めたテントの共同制作。母と初めて向き合い、あの日々の前に立ち止まったまま動けなかったわたしの一部が、動き出す。二人の「母」と共働した二つの作品ー実母とともにテントを制作した日記と、パートナーの母とともにタープを制作した日記。写真21点収録。
1964年、ベトナム戦争をいち早く報じ、一躍、時の人となった岡村昭彦。反戦を訴え、生命倫理を説くその活躍をまぶしく見ていた姪はしかし、現在では定説となっている逸話のところどころに違和感を覚えつづけた。そして、真の岡村昭彦の姿を求める旅が始まった。彼は何を語り、何を語らなかったのかー。これまで拾われてこなかった声をたどるなかで、ジャーナリストにとって、報道写真にとって“真実”とは何かという問いが立ちはだかる。丹念な取材から人間・岡村昭彦が浮かび上がるとともに、その生きた時代が見えてくる。
1980年代後半に再発見され、一躍世界的評価を得た写真家・作家・思想家クロード・カーアン。先駆的な作品によってジェンダー・アイデンティティを問い、クィア的視点からもアプローチされている、特異なシュルレアリストの虚像・実像に迫る。女ではなく男でもなく…偽装するセルフポートレート。『ヒロインたち』等からの文学的テキストも収録。
鋼鉄のビルが落とす鋭い影、ストリートにあふれるグラフィティー。30年前、混沌のニューヨークに渡り、カメラを手に街へ、世界へと歩きだした。生のエネルギーを呼吸し、存在の謎と対峙する眼。ジャンルを超えて活躍する著者が、写真と言葉の回路を解き明かした重要な一冊。
時代に先駆け併走する森山大道を、人々はどう受け止めてきたのか。各年代ごとの批評・評論と百点を超える写真を集成して、森山大道が格闘してきた時代性と「森山大道とは何者か」を明らかにする。
感じて写す、心で写す、自由に写す!そこから芽生える写す喜び。師の教えを実践してたどり着いた写心道。