ヨーロッパ芸術思潮の影響を受けながら、「近代写真」と格闘した昭和の巨人たち-。1925-40年写真の黄金期、待望の名作、未公開作、多数収載。安井仲治、中山岩太、小石清ら昭和3巨人の全貌をこの1冊に集約。
遠い記憶、あえかな郷愁。大正時代、人々の心をとらえた一群の写真があった。故郷を失ない内部に風景を見つけ出した者たちの表現。それらを今日によみがえらせる意欲的な精神史。
消費者の動向、欲望のメカニズムを的確に抉り、表現する…コマーシャルフォト。コマーシャルフォトで現代(いま)を読む。赤玉、福助足袋、オリンピック、資生堂、サントリーなど、名作を網羅!エキサイティングに名作、傑作登場。
風景やポートレートの逆光はどう撮るか。スナップや接写、海外撮影旅行やAFカメラのメカニズムのカンどころは。あらゆる撮影に対応する新しい写真術、220の質問にこたえる。
写真は巨大な都市の鏡。錯綜する近代都市の軌跡。都市の変貌が、人間を変える。ドラマチックな都市写真集!明治の都市建設から様々な歴史を刻む現代まで写真による都市論。
写真の技術的な発達や煩雑な歴史的事項を省き、写真を個人と自然・社会との交錯する表現領域として考究した、斬新で魅力的な写真史。新しい写真史の地平を拓く。
ブダペストの青春から、スペイン戦争従軍、そしてアメリカへ。伝説に満ちた報道写真家の、冒険家的生涯の意外と真実。「ちょっとピンぼけ」の空白部分に斬りこんだ傑作伝記。
デリダの写真論『視線の権利』(1985年ミニュイ刊)は、多くの、とりわけ最近の彼の著者がそうであるように、まず翻訳の問題として呈示されている。それは、翻訳ということの可能性、あるいは不可能性と戯れているようである。語の真の意味でのゲームが、翻訳という場、この本の用語を借りれば、チェッカーボードの盤上で、展開され、賭けられ、演じられる、そのなふうに、デリダは彼のフレーズ、構文、対話を編成してゆく。
弾雨のなかで輝いたキャパは戦雲おさまって模索の日々に入る。スタインベック、バーグマンとの邂逅、そして運命的な死に至る“光と影”。
思い過ごしていたり見過ごしたりしていた些細なことがらの観察を通して、作り手の動機、送り手の機微など経験の谷間にひしむ創造のあやを写真家の実感、教育者の体感で鮮やかに紡ぎだす。