こんなことがあったのかと、思わずひざを打つ、歴史上のエピソードをまじえ、化学の世界のなぞを、一つ一つ解き明かす。化学の、重要な基礎知識が、いつのまにか身につき、化学はもうこわくない。
京都、午後7時。高瀬志織の経営するアンティーク・ギャラリーから彫像『翼のヴィナス』の頭部が盗まれた。同じころ、オーストラリア、パース市のスペンサー家の書斎からは胴体部が…。彫像には高額の保険がかけられていた。ヨットレース、脅迫、誘拐ー志織と彼女の夫イアンをまき込んだ事件は、さまざまの疑惑をはらみながら急展開、意外な結末が…。
たらたらにっきってしっていますか?「こんなことがあったらなあ。」というようにして、じぶんですきなようにおはなしをつくっていくにっきです。このおはなしは、あきこのたらたらにっきからうまれました。あきこは、カレーのしまのおひめさまになったのです。カレーのしまには、カレーのおみせがいっぱいあって、いつもいいにおいがしていました。それにカレーのしまのおかねには、あきこのかおがかいてあって、きってにはカレーの絵がかいてあるのです。さて、どんなおはなしをあきこはかいたでしょうか?
モノには始まりがあれば終わりがある。この10年間の生活の歴史をつづるコラム集。
伊集院昭子の詩は、必ずしも明快ではない。が、柔らかい感性と、さめた目で、日常の手にふれる〈物〉をとおして選ばれた、それらの言葉は、新鮮な意味がある。男と女。生と死の関係。彼女のテーマには、否定と矛盾が錯綜している。それだけ生の心象は明るい。韓国と台湾におけるアジア詩人会議によせた作品を、翻訳を含めて収録。
消費税は、いまや日本の政治経済を大きくゆるがしている。サラリーマンの生活や中小企業の経営に及ぼす深刻な問題点、税率や免税点などの今後の見通しを、実例をあげて解説し、福祉国家ををめざした税の負担は、どうあるべきかを訴える。
雪国の稲作はコシヒカリをシンボルに昭和コメ文明の王座を築いた。この風土と人びとの血と汗のドラマが今や世界に突出する都市・TOKYOの胃袋を支え続けている。本書は安易なコメ論議を目的にせず、日本人とコメ文明・田園地域論を含んだ農業を深く考える為の手掛かりである。
卓次たちがおなかいっぱい食べたはじめてのスズラン給食とは…。昭和39年、はなやかに東京オリンピックがひらかれた。その頃、東北の小学校に給食設備を送ろうと、東京、横浜、千葉など全国のライオンズクラブが立ちあがった。グルメだ、飽食の時代だといわれている現代、冷害にもかかわらず、たくましくあかるく生きた東北の子どもたちの物語。小学校中級以上向。
タマネギ、ジャガイモトントントン。お肉にニンジン、ジュンジュンジン。とびっきりのカレーのできあがり。表題作ほか、ダイナミックな話やウフフとなる話など10編を収める。小学2、3年向き。