先祖にかけられた呪いのせいで、豚の耳と鼻を持って生まれた娘ペネロピ。屋敷の奥深くで育てられた彼女が外の世界に飛び出し、自分の力で運命を切り開こうとする。クリスティーナ・リッチ主演のファンタンジー。
安定したコロラトゥーラのマリエラ・ヴィーラ、コミカルな味わいのポール・オースティン・ケリー、バッソ・ブッフォの重鎮ブルーノ・プラティコによる『連隊の娘』。ゼッフィレッリの美麗な舞台装置、衣装も素晴らしい。
ドニゼッティ晩年の典型的なオペラ・ブッファ。タイトルロールに、バス・ブッファの名手コルベッリを置き、ソプラノとテノールにメイとシラグーザを配した、見事にバランスの取れたキャストとなっている。
美貌と実力を兼ね備えたソプラノ、ボンファデッリの「ルチア」。エドガルドは、人気絶頂のテナー、マルセル・アルバレス。シンプルながら雰囲気豊かなヴィックの演出が、悲劇性をいっそう際立たせている。
スイスの山村を舞台にした牧歌劇。声楽的には高度な技巧が要求され、音楽的にはこの上なく美しいベッリーニの傑作オペラ。脂の乗ってきたエヴァ・メイの魅力に酔える舞台。演出も話題となった。
高級ホテルで働くお人よしのウェイター、ジャンが“玉の輿”を狙う美女イレーヌに恋をした。彼女を追ってコート・ダジュールを訪れたジャンは、なぜかジゴロを目指すことに……。オドレイ・トトゥ主演のラヴ・コメディ。