〈小さな灰色の脳細胞〉を駆使して難事件を解決するベルギー人名探偵エルキュール=ポワロ。幽霊のように突然あらわれて恋人たちの危機を救う謎の探偵ハーリー=クィン。悩みをもつ人びとを統計にもとづいた計画で助ける不幸専門の私立探偵パーカー=パイン。ミステリーの女王アガサ=クリスティの短編6編を探偵別にあつめたユニークなアンソロジー。
19世紀ヨーロッパでは、国同士の同盟関係を固めるために数多くの王女たちが政略結婚の道具としてチェス盤の上の駒のように動かされた。異文化の他国へ嫁いだこれら8人の姫君が歴史の表舞台でも有名な未来の王妃や皇后として、その運命をどのように生きたか。華やかな宮廷生活の陰のごく人間的なありままの姿、夫や子供たち、愛人、衣装・宝石・食事の好み、その情熱と孤独、悲劇を物語ふうに描く。
クリスティーの作品には鏡ないし鏡の機能をもつものがしばしば出てくる。鏡へのその関心を逆手にとって、彼女の作品を鏡になぞらえてみたらどういうことになるか。浮かび上がるのは、「自伝」にも諸種の伝記にも盛りこみきれなかった彼女自身の姿ではないだろうかー。クリスティーの多くの作品を訳し、深い共感を寄せる作者は、そのような考えから本書を著した。女史の単行本未収録短篇「愛犬の死」を併録した。
本書は、アンの世界を再現し、アンを心から愛する人々を、憧れの時と場所にいざなう1冊です。アンのお茶会を開いたり、お茶に出すお菓子の作り方が、わかりやすく紹介されています。アンの物語に出てくる手作りの品々-香り袋、押し花、ボタンのネックレス、エプロン、それから、あの有名な花飾りの帽子-も自分の手で作ることがでぎます。また、アンの生みの親、ルーシー・モード・モンゴメリの簡単な伝記や、アン・シリーズのあらすじも載っています。文中には、アンの物語からの引用文が豊富にちりばめられ、さらに、徹底的に調べられ、検証されたうえで描かれた、本書のためのオリジナルの絵やスケッチが、オールカラーで150点以上掲載されています。
ゴッホ、ピカソなどの名画からシャネルの衣裳まで、かずかずの華麗なセールで知られる世界最大の競売商クリスティーズ。その元広報部長が世界美術市場の裏側をはじめて明かす美術ファン必読の書。