第2次世界大戦末期の、荒れはてたイタリアを舞台に、孤児グイドら“小さな魚”たちが、たくましく生きていく姿を描く。改訳新装版でおくる、1970年度第16回課題図書にも選ばれた戦争児童文学の傑作。小学校高学年からおとなまで。
「泣かせろ、笑わせろ、待たせろ」-ミステリーの黄金律を操った「女王」。ポアロをひっさげてのデビュー以来、70冊に7000人を登場させた。離婚。失踪。記憶喪失。復活。そして、巨匠への道を歩む。本音を漏らした唯一の場所=作品から、隠された素顔を追跡する。
ある夜、ポアロの部屋に下院院内総務と戦時内閣の閣僚が訪れた。明日、ベルサイユ宮殿で開かれる連合国会議を前に、イギリス首相が誘拐されたのだ。首相の欠席は最悪の結論を導くおそれがあり、24時間以内に発見しなければならない(「イギリス首相誘拐事件」)。「灰色の脳細胞」で事件を分析し、犯人の心理を洞察し、解決する名探偵エルキュール・ポアロ登場。
英語で論文を書くときに迷ったことはありませんか。タイトルの付け方はどうすればよいか?aとtheの使い分けはどうなっているか?能動態にするべきか、受動態にするべきか?実験結果はどのように提示するか?論文にふさわしい文体とはどんなものか?youを主語にしてもよいか?結論にインパクトを与えるにはどう書けばよいか?これらのすべての「?」にこの一冊がお答えします。国際的に通用する英語論文を書く人のための1冊。
ミステリの女王、没後21年にして発掘された幻の傑作集。『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』など数々の傑作・名作を残し、アガサ・クリスティーがこの世を去っておよそ四半世紀。研究者の間では、どの単行本にも収録されていない幻の作品の存在がひそかに囁かれていましたが、ついに1997年、新聞や雑誌に一度掲載されたきりで、その後ほとんど日の目を見ることのなかった作品群が発掘され、世界的に大きな話題となりました。それが本書です。表題作の「マン島の黄金」はイングランド北西部に浮かぶ小さな島、マン島の役人が観光客集めのためにクリスティーに執筆を依頼した宝探し懸賞小説で、島に実際に隠された四つの嗅ぎタバコ入れの手がかりをちりばめて、嗅きタバコ入れを見つけた者には懸賞金が出ることになっていました。しかし、クリスティーの手がかりの出し方があまりに巧妙だったために四つのうち三つしか発見されなかったという曰く付きの作品です。その他、有名な謎の失踪事件の直前に書かれた興味深い短篇から、謎解きミステリ、心理サスペンス、ロマンス、ホラーまでバラエティにとんだ全十篇を収録しています。
この本はスウェーデンで生まれました。日々の暮らしの中のささやかなちいさなちいさな感動を見逃すことなく伝えてくれるそんな本です。生きることがつらい時そっと手にとってください。愛と希望と勇気と夢があなたの中にふくらんでいきますように。
初めて明らかになった失踪直後の手紙の存在、クリスティーの親友の遺族から得た証言などをもとに、失踪事件の知られざる衝撃の事実を掘りおこす。ミステリの女王として、そして一人の女性としてドラマティックに生きたクリスティーの内面に踏みこんだ話題作。
ポワロが乗りあわせた、イギリス行きの定期旅客便の中で、とつぜんスズメバチがとびまわりはじめた。ハチは乗客のひとりに、たたき落とされたが、飛行機が着陸態勢にはいったとき、金貸しの老婦人が毒針に刺されて死んでいるのが発見された。老婦人はハチの毒よりもっと強力なヘビの毒で殺されたことが判明して…犯人は飛行機の中にいる!小学上級から。
ベティ・エドワーズ教授のメソッドを基礎にする本。章ごとに説明された技能を身につけることで「私にも描ける!」という経験ができる。
美と平和を愛する若き王アクナーテン、美しい王妃ネフェルティティ、暗躍する大神官メリプタハ、国家のために主君を裏切る将軍ホルエムヘブ、伝統信仰の復興を誓うツタンカーメン-古代エジプトの宗教改革とその悲劇を描き、著者自身「わたしの大好きなものだった」と述懐した波瀾万丈の歴史ロマン!考古学者の夫の発掘調査に同行して、オリエントに関する作品を次々と発表していた時期に書かれた幻のオリジナル戯曲。
第二次大戦前夜、プリンストン大学に学ぶ青年ローレンスは、数学への興味を同じくする英国人留学生チューリングと出会う。やがて彼らは、戦争の帰趨を左右する暗号戦の最前線で戦うことに…それから半世紀、ローレンスの孫ランディもネット技術者として暗号に関わっていた。彼は大戦との因縁深いある策謀に巻きこまれていくが!?暗号をめぐり、二つの時代ー第二次大戦中と現代で展開される情報戦を描く冒険SF大作。ローカス賞受賞。
本書では、日本の伝統文化を説明するためのアイデアの一例として、さまざまな面から日本を切り取っている。ときには、日本人からも質問して、イタリアの日常生活が垣間見えるようにした。また、日本語や英語、和製英語の単語はイタリックで表記した。
ネズミのモリーは、人間の家の中に、きらきら光るものを見つけました。クリスマスツリーです。それがあんまりきれいだったので、自分たちのツリーがほしくなってしまいました。そこでモリーは、きょうだいたちと、森に、ツリーとかざりつけをさがしに行きました…。
イラクの遺跡を発掘調査中の調査団の中で、殺人が発生し、現地に居合わせたエルキュール・ポワロが捜査にあたることとなった。だが、犯人はもとより、殺人方法さえ定かでない。さしもの名探偵をも困惑させた事件は、ポワロの悪い予感が的中して、やがて第二の殺人へと発展する…!メソポタミアのエキゾチックなムードの中で、灰色の脳細胞が導き出した意外な真相とは何か。
ペンギンタミーノは、「愛」を求めて南極から長い長い旅に出発した。それはおかしなおかしな大冒険の連続だった。その旅のなかで、タミーノは不思議な運命に導かれてもっとも美しいものを見つけた。それはー。