兄が経営する賭博クラブで経理を担当しているヘレナは、残酷な養い親であったディゴリーのもとを逃れて以来、兄から与えられた無数のルールとともに生きてきた。ルールのひとつに堕落した貴族を避けるというものがあるが、クラブの居住区にある自室の鍵をかけ忘れたことで酔った貴族に部屋に入られてしまい、それを知った兄はヘレナをクラブから追放すると決めた。追放された彼女の行き先は、ウィルキンソン公爵の屋敷だ。ヘレナは公爵の非嫡出子で、彼のもとで社交シーズンを送りながら結婚相手を見つけなければならなくなり…。
テイラーは、山中で、子供が車で誘拐されてくるのを目撃する。救出を試みるが失敗し、山で数日過ごした後、侵入した別荘でインターネットを見て驚愕した。自分が誘拐犯に仕立てあげられたうえ、死亡したことになっていたのだ。誘拐された子供は、解放されたものの、ショックで記憶を失っているらしい。私の無実を証明してくれる人は誰もいないわけね。どうすればいいの?調べるうち、子供のおじのケネディという男に行き当たるが…
国際金融市場の仕組みと動向がよくわかる!
信仰と愛があらゆるものに優先するー一五世紀の修道士が著した本書は、中世から現代まで『聖書』についで多くの読者を獲得したと言われる。読み易く的確な諭しに満ちた文章は、悩み多き我々に安らぎを与え深い瞑想へと誘う。温かくまた厳しい言葉の数々。
若くして最愛の夫デズを亡くした二児の母リリー。悲しみに囚われながらも子供たちと前に進もうとする彼女のもとに、夫の過去の恋人を名乗る者から妙なお悔やみの手紙が届く。リリーは心を乱されるが、その後もエスカレートする手紙とともに不穏な出来事が続く。結婚記念日に届いた不吉な贈り物、開設者不明の夫の追悼サイト…。誰が敵か味方かわからずじわじわと追い詰められていく彼女を待ち受けていたのはー。美しいテネシーの大自然の中、ひたひたと主人公に迫る血も凍る所業の数々。静謐な筆致が冴える戦慄の国際スリラー作家協会賞受賞作!
世界一の名探偵ポアロは、豪華寝台列車オリエント急行に乗りこんだ。車内にはさまざまな国籍・階級の人々。途中、列車は大雪に閉ざされ進めなくなってしまう。そして、金持ちの男が殺された!?今こそポアロの出番。犯人は車内の誰かにまちがいない。しかし、全員に犯行当時のアリバイがあった。はたしてポアロの推理は?意外な結末に世界が驚いた、永遠の名作。小学校高学年、中学生から。完訳版。
異世界転生し世界を救ったセイは、ふとしたきっかけで虐げられていた奴隷少女ーフェルを救い、田舎町でスローライフを送ることに。しかし、フェルの依存度はどんどん高くなっていき…。セイを取り戻そうとやってきた王国の姫君、聖女も巻き込んで、ヤンデレ奴隷の一途な愛は暴走していく!
その「ひと口」が喜びになる。「意志の力」や「我慢」に頼らず、身体のサインに意識を向けよう。食行動問題の長期的解決を目指すプログラム、「マインドフルネスに基づく食観トレーニング」実践ガイド。
むかしポーランドの山おくの村に、バルテクという名の、気のいい若者がおりました。バルテクは、まずしくかぞくもいませんでしたが、1わのアヒルといつもいっしょ。そんなバルテクは、ある日、たすけてあげたカエルの王さまから、ふしぎな力をさずかります。さて、その帰りにであった兵士たちの大将が、夕食に、バルテクのアヒルを丸やきにしろ、といいだしました。そこでバルテクは…?ポーランド出身の絵本作家が描いた、昔ばなし風の物語。1972年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞した名作が、色あざやかによみがえりました。
小さいころ、スティーブン・ホーキングは本を読んだり、星空をながめたり、機械を分解したりするのが大好きでした。彼は世界を見て、いつも考えていました。「どうしてなんだろう?」と。ALSという病気になって体がだんだんと動かせなくなっていっても、彼は好奇心をうしないませんでした。宇宙についての研究をつづけ、皆がおどろくような発見をいくつもなしとげたのです。スティーブン・ホーキングは、勇気、ユーモアのセンス、そして果てない好奇心を味方につけて人生を進んでいきました。この物語を読み終わるころには、あなたも世界が違って見えるはずです。
120点以上の地図とグラフから、神話と現実で対照をなすアメリカのポートレートが浮き彫りになる。アメリカ先住民から西部開拓時代までー暴力のなかで生まれた国の激動の歴史。資本主義のリーダーとしての完ぺきな富ーアグリビジネス、エネルギー源、イノベーション、知識経済、大学…。人種差別、社会の緊張、武器、肥満ー「アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ」の裏の顔。激化する経済競争と、明らかになった軍事的失敗ー巨大なアメリカはまだ世界を支配しているのか?
歴史上の40の謎を紹介。各章ともその分野の専門家が執筆。歴史的な議論や考古学研究にもとづき、最新のDNAによる発見もふくめて、名だたる歴史のミステリーを再評価!
平和な村のハロウィーン・パーティで少女が殺された。少女は死ぬ前に、殺人を見たことがあると話していた。口封じのための犯行なのか?だが少女は村で有名な嘘つき。殺人の話も真に受ける者はいなかった。ただひとり、ポアロを除いては。ポアロは少女の言葉を信じ、村の周辺で起きた未解決事件を調べはじめた。ハロウィーンの夜に起きた不可解な事件の真相は?小学校高学年、中学生〜。完訳版。
不思議な力を秘めた植物“媚薬”のすべて。その歴史・文化から効果・使用法まで神聖なる“愛の魔術”を明らかにする。
プロメット村の村長、スペランツァは困っていた。七万ユーロを用意して水道管を直さないと、村の水道が止まってしまうというのだ。だがこの村にはそんなお金はない。金策に走るため、映画スター、ダンテ・リナルディがプロメット村で映画の撮影を始めるという噂を広めてしまう。ちょっとした小さな嘘だったはずが、村のみんなは勝手に乗り気に。そしてついに村長は本当に映画を撮影する羽目にー。監督も素人。俳優も素人。機材はおんぼろ。みんなの愛され村長が村のためについた小さな嘘が、今、村に奇跡を起こす。イタリアが舞台のくすっと笑えるハートウォーミング小説。