学校のオーケストラとパンクロックとサーフィンをこよなく愛する日系少女ユミ。大好きな祖父のソールが不治の病に侵されていると知ったとき、ユミは彼の口からその歩んできた人生の話を聞くことにした…。つらいときに前に進む勇気を与えてくれる物語。
今、いちばん大事なこと、それは生命のつながりを確実にすること。赤ちゃんを健康に育てる「ベジ食」の食材&レシピが満載。
アリス・リデルはどこにでもいる少女とはちがう。彼女がいなかったなら、『ふしぎの国のアリス』は書かれなかったのだから。1862年7月4日にテムズ川のボート遊びのときルイス・キャロルにお話をさせ、のちにそのお話を本に書いてくれるように何度も頼んだのが、少女アリスなのだ。ルイス・キャロルの本名は、チャールス・ドジソンといって、オックスフォード大学で数学を教えていた。本書は、ドジソンさんと少女アリスのふたりの友情物語。本書の文もイラストも事実をもとにした。また、ドジソンさんのすばらしい写真、こっけいな絵、鏡の手紙などをたくさんのせた。
彼にくっついて牧場をうろうろしちゃだめ。娘の行動を心配する母の言葉がエリンの心をさいなんだ。“彼”とはトレバー・ホイッティカー。リーズバーグの有力牧場主の息子で、女の子の憧れの的。一方、エリンは母に連れられて都会から来た転校生だった。父を亡くしたエリンと母の記憶のないトレバー。恋に憧れる年ごろのエリンの心は急速にトレバーに傾いた。しかし、思いを伝えたとき、トレバーは彼女を避けるようになった…。八年後。エリンとトレバーはリーズバーグで再会する。なんとエリンの母サムとトレバーの父ローガンが結婚したため、ふたりは義理の兄妹という関係になった。トレバーの広い肩、今や獣医として働くたくましい手、熱いまなざしーエリンはやはり惹かれずにはいられなかった。
五年前、まだ二十代のころに夫を亡くしたテイラは女手一つで十六歳の娘ケアリーを育てている。仕事は順調、娘との関係もまずまずだ。家族で過ごす楽しいクリスマスももうすぐ…。夫が伝統行事に無関心な人だっただけに彼亡きあと、一抹の後ろめたさを感じながらもテイラはこの特別な時期を楽しんでいた。ところが今年は、なぜか物悲しいような気分がこみ上げる。彼女の前にリックがさっそうと姿を現したのはそんな折だった。革ジャン姿でバイクにまたがり、姪のボーイフレンドとしてやってきた危険な匂いのする男。テイラにとって未知の領域にいる男。彼の鮮やかなブルーの目と目が合った瞬間、テイラの心に何かが起こった。
「答えはノーだ」カートの冷たい言葉に、ジェシカは必死で泣くまいとした。幼いころから親の愛情に恵まれずに育ったジェシカは、結婚して自分の家庭を持つのが夢だった。だが最近、婚約者にも捨てられ、彼女は人工授精で子供をもうける決意をした。子供の父親は見ず知らずの男性であってほしくない。考えたあげく、彼女は親友の兄カートのもとを訪れ、自分の子供の父親になってくれないか、と頼んだのだった。しかし、いくら懇願しても、カートは首を縦に振らない。仲のよいカートにまで自分を受け入れてもらえなかったという事実に、ジェシカの心はナイフで刺されたように痛んだ。
月あかりがとてもきれいな夜のことです。なかなか眠りにつけない猫が一匹、散歩に出かけました。真っ暗だって平気です。ふと、水の中をのぞきこむと目が二つ、じっとこちらを見ています。あれ?だれかいるのかな。「ニャーオ!」一匹の猫が現われました。二匹は一緒に眠ることにしました。しかしなかなか眠れません。そこで散歩をすることにしました。そろって水の中をのぞきこむと、今度は目が四つ。「ニャーオ」また猫の声がします。三匹になった猫たちは、寄り添いました。一緒にいれば大丈夫。安心して、ぐっすり眠れるはずだから。「みっつかぞえていっせいにねよう。いちにーい…ぐうぐう…」「第7回絵本翻訳コンクール(秋の部)」の優勝作品。
図版300枚(初公開図版100枚収録)でたどる二国間の友情の軌跡。
3年で資産を4倍にしたサラリーマン投資家だから書けたバリュー投資入門書の決定版。本書では、バリュー投資のやり方を3ステップに沿って、はじめての人にもわかりやすく解説します。
『クリスマスに見た夢は…』-最高に楽しいはずのクリスマスイブが台なしだ。リサは親しくしている男性の実家で開かれた晩餐会を暗い気持ちで迎えた。驚いたことに、客としてオリヴァー・ダヴェンポートも招待されていたのだ。先日、リサは傲慢な大富豪である彼に屈辱的な思いを味わわされていた。しかしその夜、途方もない窮地におちいったリサを助けてくれたのは、ほかならぬオリヴァーだった。『悲しみの子爵夫人』-エドウィーナはポルトガルの戦場で毎日傷病兵の看病に明け暮れていた。ある夜、彼女は瀕死の重傷を負ったマイルズ・ハンプデン中尉から、自分の家の領地と富を守るため妻になってほしいと頼まれる。エドウィーナは彼の最期の願いに心を打たれ、身分違いであるにもかかわらず、いつわりの求婚を受け入れた。忘れたい過去を胸の奥に秘めたまま…。
インテリアデザイナーのケイティーは、イタリアのトスカーナに立つジョバンニ伯爵の壮麗な館の改修を請け負うことになった。伯爵は実業家としても大成功を収めているが、数年前に妻を亡くし、それ以来数々の美女と浮き名を流しているという。とても魅力的だけれど、まったく恋愛経験のない私をジョバンニが女性として見てくれることなどありえないだろう。だがある夜、パーティーで突然ジョバンニにキスをされたとき、ケイティーはうっとりとなっていつのまにか積極的に応えていた。目の前でにっこりとほほえむ男性が、どんな思惑をもって彼女を誘惑しようとしているかは想像もせずに。
ルリックはパイロットを辞め、今は考古学者として伝説のイコンを探していた。瀕死の父親の命を救うため、バラバラになったイコンの破片を探し出す必要があったのだ。世界のあちこちに飛び散っているという破片を求めて、スコットランドの遺跡発掘現場を訪れた彼は、息をのんだ。ターシャがいたのだ。黒い髪と青い瞳が印象的なターシャとは、エジンバラでの一夜以来、お互いに強く惹かれ合っていた。再会したことにただならぬ運命を感じる二人の間には、再び愛の炎が燃え上がる。その再会が、暗殺集団バリンスキ一族から狙われることになるとも知らずに…。RITA賞ファイナリスト作品に選ばれた、息もつかせぬロマンティックサスペンス!『闇の勇者たち』シリーズ第二弾。