クリスティーナ&ローラにピアニストのノヴァチェックを加えたピアノ三重奏。ピアノ三重奏と言っても、全然堅苦しくなく、クラシックの名曲やモリコーネの映画音楽などが収められていて、とても聴きやすい。二人のあたたかな弦楽器の音色に心安まる。
彼らの結成10周年を記念したスペシャル企画“10の出来事”のうち、メイン・アイテムとしてリリースされるベスト・アルバム。初期音源からの選曲もあり、ファンには見逃せないアイテムだ。
ティーレマンのミュンヘン・フィルの音楽監督就任披露演奏会のライヴ。このオケならではの温もりのある音色とスケール感をフル活用して、どっしりとした安定感のある大らかな佳演を聴かせている。このコンビの明るい将来を予感させる幸先の良い一枚。★
クリスティアン・ティーレマン指揮とフィルハーモニア管弦楽団の共演によるベートーヴェン交響曲第5番「運命」・第7番。ダイナミックにテンポを動かし、オケの鳴りを限界まで追い込む手腕はティーレマンならでは。
ジャム・バンド的な活動も展開するマクブライドだが、ここではストレートアヘッドな演奏でチックをバックアップ。(2)(4)(7)といったお馴染み曲ではベースが変わったぶんの演奏の変化が楽しめる。スーパー・トリオであるとともに、多様な三人の集積が楽しい。
父はアメリカ人のピアニスト、母は日本人のヴァイオリニストというクリスティーナ、母は日本人、父は大学教授、本人もハーバード大卒というローラのデュオだ。しかも二人とも大変な美人。肩の凝らない名曲集だが、古澤巌のプロデュースらしい仕上がりだ。