ニューヨーク最大の動物病院AMCを舞台に人と動物との交流を通じて大都会の実相を活写する迫真のヒューマン・ドキュメント。すべての動物好きに捧げる愛と感動の物語。
波瀾万丈の小説を書く人が波瀾の人生を送ることはめったにない。アガサ・メアリ・クラリサ・ミラーは1890年9月15日にトーキイ効外のアッシュフィードという家で生まれ、幸福な少女時代と平和な晩年を送り、世界的なベストセラー作家アガサ・クリスティーとして1976年1月12日世を去った。だが、その生涯にはいくつかの謎が残され、その作品群はいまだ尽きせぬ多くの魅力と話題に溢れている。ミステリの女王についてのすべての疑問に答える決定版読本。
「なんだって? わかった、すぐいく!」それは、財産家ロジャー・アクロイドが殺されているのをいま発見したという電話だった。真犯人がしくんだ完全なトリック。アクロイド殺人事件の謎に挑む名探偵ポワロの推理。
本邦初紹介の短篇「罠にご用心」、ポアロについて等の本人のエッセイ、孫マシューの「伝説の祖母」など、伝記、作品、映像についての楽しい記事と写真を満載。
いねむりしながらしたしゅくだいは、まちがいだらけ。おまけにノートは、おふろにボッチャーン!めちゃめちゃになったわけを、先生にきちんとはなすなんて、きんきん声のフランツには、ぜったいできません。そこでかんがえだしためいあんとはー。ひろい読者層にたのしまれているアンデルセン賞作家のゆかいな力作!
本書は、ロレンスの絶大な人気の原因を、第1部・第2部で探っていくことにする。まず第1部ではロレンスの人生の概略を、現在までに明らかになっている事実のみをもとに語っていく。第2部では1924年から1987年のあいだにロレンス神話がどう発展してきたのかを、書物を中心に(舞台や映画、テレビの描写をも含めながら)考察していく。
昔むかし、ずっとむかし、小さい王国がありました。その王国には王さまと女王さまがいて、子どもがひとり、フランツ王子がいました。両親の不和にはさまれて、こまってしまう子どもの立場を昔話のスタイルで描いたネストリンガー異色のメルヘン・ロマン。
本書は、ウィーン出身の男爵家令嬢がファッション・アクセサリー・グルメ・ファーニチャー・オペラ・結婚式など、ヨーロッパの伝統が息づく貴族のライフスタイルをあらゆる角度から紹介し、これまで華麗なるヴェールの裏に隠されていたディットフルト家伝来の〈エレガンスを身につける法〉をすべて公開します。
ベルギー人の名探偵エルキュール・ポワロは、ある日、アイルランドの貴族の娘からやっかいな事件を依頼されました。名高い青年公爵との婚約がととのったばかりのレディ・ミリセントは、少女時代に書いた一通のラブレターがもとで、ある男に二万ポンドというばく大な金額を要求されていたのです。ポワロはただちに行動に移りました。しかし名探偵は、この脅迫事件に裏で奇妙に犯罪がたくらまれているのをかぎつけます…。表題作のほかに、ポワロが縦横に活躍する「消えた料理女」「二度目のドラ」の二篇の名作ミステリーを収録しました。
古代エジプトの王メンハーラの墓が発掘されたニュースは、いちはやく全世界に伝えられましたが、その直後に誰もが予想にしなかった事件が発生しました。調査の指揮にあたった考古学者とスポンサーがあいついで病死し、追いうちをかけるよううにスポンサーの甥が謎のピストル自殺をとげたのです。王の墓を荒した呪いと世間は騒ぎたてましたが、名探偵ポアロの小さな灰色の脳細胞は、事件の真相をみのがしはしませんでした…。表題作のほかに、ミステリーの女王アガサ・クリスティーの名作「首飾り盗難事件」と「チョコレートの箱」の2篇を収録。