リネアはパリに行きました。有名な画家クロード・モネの庭に行きました。リネアは、とうとう夢みた睡蓮池の“日本の橋”に立ったのです。モネの庭で、モネとアリスと8人のこどもたちの話を聞きました。印象派の絵についても学びました。モネと絵とスナップ写真でつづる、花の好きな少女リネアのファンタジーな成長物語です。
由緒あるラメジャラー家には、大昔から、長男は跡をつぐことができない、という呪いめいたものがありました。ある朝のこと、ラメジャラー夫人がポワロを訪ねてきました。長男のロナルドが、この半年のあいだに三回も死にかけた、というのです。一度は海でおぼれかかり、二度目は壁のツタから転落し、三度目は食中毒になったのです。呪いや迷信を信じないポワロは、旧家の危機をすくうために、勇躍調査にのりだします-。表題作のほかに、名探偵ポワロの小さな灰色の脳細胞が冴える「猟人荘のなぞ」「〈西部の星〉盗難事件」の二篇を収録。
広い世界を見てみたい、だれかの役に立ちたい、と旅に出た犬さん。どういうわけか、ゆく先ざきで騒動をおこしてしまいます。心やさしい子どもと大人のための童話。
ミス・マーシュのおじは、とても風変りな遺言書を残して亡くなりました。死後一年間は、屋敷と家財はどう使ってもかまわないが、その一年の間に、べつの遺言書を発見せよ、というのです。さもなければ、すべての財産は慈善団体に寄付されます。遺言書を探してほしい、と依頼されたポワロは、さっそく宝さがしにとりかかりますが…。発見されたのは、焼かれた遺言書の切れはしでした。さあ、おじとポワロの知恵くらべです。表題作のほかに、ポワロ探偵の活躍を描く「マースドン荘の悲劇」「二つの手がかり」「潜水艦設計書事件」の三篇を収録。小学校高学年〜中学生向。
火曜日の夜、セント・メリー・ミード村のミス・マープルの家に集まった作家(甥のレーモンド)や元ロンドン警視庁の警視総監ヘンリー卿、弁護士などが、それぞれに体験した迷宮入り事件を話すことになりました。事件をきいて、出席者たちが真相を推理するゲームです。最初のヘンリー卿の話は、夕食をたべた三人が中毒をおこし、一人が死んでしまった事件。あとで、夫が奥さんを毒殺した、という噂がながれたのですが…。表題作のほかに、ミス・マープルの活躍を描く「血にそまった敷石」「アスタルテの洞」「聖ペテロの指のあと」を収録。小学校高学年〜中学生向。
教会で重傷の男が死にかけているのを発見した牧師夫人は、いそいで近くの診療所にかけつけました。だが医師の手当てのかいもなく、けが人は何かを必死に訴えながら、息をひきとってしまいました。警察の調べでは、自殺ということになりましたが、納得のいかない牧師夫人は、おばのミス・マープルに相談しました。話をきいて、ピンときたミス・マープルは、ある計画を思いつき、すぐ夫人といっしょに行動をおこします-。表題作のほかに、ミス・マープルが名探偵ぶりを存分に発揮する「コンパニオン」「死の香草」の二編を収録しました。
実践的なC++プログラミングのノウハウを満載。
アニーは胸の高鳴りを抑えられなかった。自分の企画した〈クリスティー記念祭〉が、ついに開幕するのだ。人気のミステリ作家も参加してくれるし、催し物も盛りだくさん。誰もが楽しんでくれるにちがいない。が、その記念祭に本格ミステリ嫌いの冷酷な評論家が闖入してきて、おまけに連続殺人が…。ミステリの女王に捧げられた、とびっきりの本格ミステリ。
人の悩みを100パーセント解決する-それが、幸福を呼ぶ男パーカー・パイン氏の仕事です。どんな不幸を抱えている人でも、パイン氏に頼めば、たちまち幸福になれるのです。でも、こんどの依頼人には、さすがのパイン氏もこまってしまいました。金がありすぎて退屈だから、たのしい金を使い道を教えてくれ、というのです。厚い毛皮コートをまとった、この中年の未亡人の依頼を、パイン氏は1000ポンドでひきうけました…。表題作のほかに、幸福を呼ぶ男パイン氏の活躍を描く「中年の妻の事件」「妻を愛しすぎた夫の事件」など3編を収録。
ローマの法王庁から依頼を受け、ヴァンパイアを退治する特殊部隊『チーム・クロウ』。今度の作戦でも多くの隊員を失った。だが、隊長のクロウは意外な人物を雇ってきた…。いったい彼は何者なのか。チームは新たに同行することになった女性記者の過去を探るうちに、ヴァンパイアの複雑に根をはったあやしい魔力のなかに引き込まれていく…。