共同プロデュースに本人も参画。しかも全曲ジャマイカ録音と、“ダンスホール大将、故郷へ帰る”を地で行くの図。グラミー獲得後の地元への気配りというか、ラテンで言う英語スペイン語盤リリースみたいなものか。勝手知ったるシマで80分、こってりと。
米フロリダ出身のデス・メタラーによる93年発表のサード(日本独自リマスター再発盤)。スラッシュ・メタルの激烈発展形たる初期デス・メタルの王道路線が全編にわたっており、やや単調さも感じられるものの、この潔さがマニアに支持されるゆえんだろう。
いまやアメリカを代表するトップ・シンガーの1人、グロリア・エステファンが93年に発表した心温まるクリスマス・アルバム。書き下ろしのバラード「クリスマス・スルー・ユア・アイズ」は必聴。
壮大な劇的表現を得意としたベルリオーズとしては珍しく古典的均整を保った素朴な味わいの佳曲。エジプトへ逃れる幼子イエスを祝福する合唱の清澄な響きなど、ひなびた美しさが醸し出される。隠れた名曲の真髄を解き明かすノリントン白熱のライヴである。
モンテヴェルディと同時期に活躍した人。歴史の転換期なだけに、新旧の様式を最後まで並行して使っている。モンテヴェルディほどドラマティックじゃないが、繊細で美しい音楽だ。それだけに、澄明なアンサンブル、きめこまかな装飾音も非常に効果的だ。
仏バロック音楽の権威・クリスティによる古典派作品の初録音。場面によって表情を鮮やかに変化させるが、安易に過激な表現に走らない。よく考えられた秀演だ。特に透明で柔らかな響きと滑らかな流れが産み出す優美さが印象的。ジュシュマイヤー版使用。
ロレーヌ公の宮廷楽長を務めたが、今では滅多に演奏されることのないデマレの作品をクリスティが蘇らせた。このCDでは「グラン・モテ(ロレーヌの大モテット)」がとり上げられている。
フランス・バロック期最大の作曲家ラモーは数多くのオペラ・バレエを残した。このCDでは「ゼフィール」と「花飾り」が、スペシャリスト、クリスティによって再現される(ともに世界初録音)。
フランス古楽界の第一人者、ウィリアム・クリスティ(アメリカ出身)がレザール・フロリサンを率い、シャルパンティエのクリスマスにまつわる作品を清らかに演奏している。
“空想の音楽会”シリーズから、シャンティーイ城で実際に演奏された(かもしれない)狩の音楽などを集めた。うるさいくらいの狩猟ラッパの音が印象的な1曲目など、野趣溢れる中にも優雅な王侯貴族の楽しみを垣間みる1枚で、このコンピレーションは○。