最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
のんびりとだらけた「バナナ・ボート・ソング」のインストだったりする(1)、堺正章の曲なわけねーよなと思いきや、外国語訛りの日本語でそれを歌ってる(3)、リフが「ダンス天国」でしかない(5)などを収録した変なレゲエ盤。必然性のなさが見事だね。
レイ・ブラウンに見い出された女性シンガーのデビュー作で、ブラウンが全面的にバックアップ。(6)のスキャットなどは巧みだが、基本的には技巧や迫力で聴かせるタイプでなく、軽快さが持ち味。演奏もキャラクターに合わせ、品よく、サラリと聴かせる。
ドイツ・リート界に清新の気を吹き込んだ俊英ゲルハーエルは「冬の旅」のCDで絶賛を博したが、これはその前年に録音されたデビュー盤。豊かな感情を込めながらも劇的になり過ぎない自然体の表現が瑞々しい。青春の息吹に触れるような溌剌とした歌唱である。★