数々の名作が世界中で読まれ、翻訳され、映像化・舞台化され、没後48年を経ても変わらぬ人気を保ち続けるーまさしくミステリの女王、アガサ・クリスティ。大人気カルチャー講座「アガサ・クリスティを読む」の講師を務める書評家が、“探偵”“舞台と時代”“人間関係”そして“騙しのテクニック”に焦点を当て、各章でテーマに沿ったおすすめ作品を紹介しながら魅力を丁寧に語ります。最終章“読者をいかにミスリードするか”では、女王の驚くべきテクニックをじっくり解説。クリスティのすごさを実感できる、入門に最適な一冊!
結婚して幸せに暮らしていたトミーとタペンスは、上司からある提案を受ける。英国に対するスパイ活動が疑われる“国際探偵社”の経営者になりすまし、秘密情報部のために探偵業をしてみないかというのだ。そんなわけで探偵社を引きついだ二人は、持ちこまれる数々の事件を古今東西の名探偵の捜査法を真似て解決する。ミステリの女王がおくるコンビ探偵ものの白眉、新訳決定版。
あたしはクリスティ。ミドルスクールに通う12才。ある日、ママが弟のベビー・シッターさがしに苦労してるのを見て、すっごいアイデアを思いついたんだ!サイコーの仲間と4人で、ベビー・シッターズ・クラブの活動開始!
幽霊館のビクトリア・スポンジ、名探偵がほおばる焼きリンゴ、庭師がささやくパイの噂、メイドが盛りつけるプディング…etc.食べ物が解く物語の謎。アガサ・クリスティー作品に登場するイギリスの食を解説。
クリスティが指揮するパーセル2大傑作
クリスティのパーセルが3枚組で復活します。
『ディドーとエネアス』は1985年の録音。冒頭の序曲から気品に満ちており、悲しみをたたえたとにかく美しい録音が際立っております。ドミニク・ヴィスの雰囲気たっぷりの魔法使い、カントール(ドミニク・ヴィスと共にアンサンブル・クレマン・ジャヌカンで演奏してもいた)の若々しいエネアス、そしてロランスがなんともやわらかに歌うディドー、すべての歌がクリスティのマジックともいえる指揮によってこれ以上なく豊かに響きます。
『妖精の女王』はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」に基づいた物語。印象的な愛の場面や超自然的現象の場面、音楽の機智に満ちた傑作です。才気迸る闊達な音楽をクリスティがめくるめく鮮やかなコントラストと機智で描きだします。1989年7月のエクス=アン=プロヴァンス音楽祭で大反響を呼んだ上演を公演直後に録音したもので、コンサートマスターは寺神戸 亮、通奏低音(チェンバロ、オルガン)にはクリストフ・ルセも参加しているというのもあらためて注目。歌唱陣もピオーをはじめ錚々たる顔ぶれです。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
● パーセル:歌劇『ディドーとエネアス』全曲
ギユメット・ロランス(メゾ・ソプラノ/ディドー)
フィリップ・カントール(バリトン/エネアス)
ジル・フェルドマン(ソプラノ/ベリンダ)
ドミニク・ヴィス(カウンターテナー/魔法使い)
アニェス・メロン(ソプラノ/第一の魔女、第2の女)
バルバラ・ボードン(メゾ・ソプラノ/第2の魔女)、他
録音時期:1985年7月
Disc2-3
● パーセル:歌劇『妖精の女王』全曲
ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
チャールズ・ダニエルズ(カウンターテナー)
ジャン=ポール・フシェクール(カウンターテナー)
ベルナルド・ルーネン(テノール)
フランソワ・バゾラ(バリトン)
ジェローム・コレア(バス)、他
録音時期:1989年7月
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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富豪の血族が一堂に会する聖夜、事件は起きた。偏屈な老当主シメオンが殺されたのだ。部屋は中から鍵がかかり、窓も塞がれていた。館にいたのは家族と使用人だけ。跡継ぎとして父親に振り回されていた長男、犯罪歴のある次男、金に困っている三男、当主に不満を抱く使用人…犯人は誰か?密室殺人にポアロが挑む。
英国の楽しい古風なクリスマス。そんな時でもポアロは推理にあけくれていた。外国の王子がある女性によって由緒あるルビーを奪われたので、それを見つけ出してほしいというのだ。女性が潜む屋敷へと赴いたポアロは探偵活動を開始する。表題作をはじめ、短篇の名手クリスティーによる短篇のフルコースを召し上がれ。
第一次世界大戦が終わり、ロンドンで再会した幼馴染みのトミーとタペンス。仕事のない二人は、“若き冒険家商会”を設立し“仕事を求む。内容、場所は不問。高額報酬必須”という広告を出そうと相談していた。偶然それを聞いた男が怪しげな仕事を持ちかけ、二人は英国の命運に関わる秘密文書争奪戦に巻きこまれる!物語の面白さとスリルをたっぷり味わえるスパイ風冒険小説。
書斎に転がる死体なんて探偵小説の中だけーが、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎で発見された。深まる謎を解くため、ミス・マープルが駆り出され、まもなく被害者と“マジェスティック・ホテル”の関係が明らかになるが…クリスティーが「ありふれた設定」を「意外な展開」でみせる渾身作。新訳で登場。
ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。老いて病床にある名探偵は、過去に起きた何のつながりもなさそうな五件の殺人事件を示す。その陰に真犯人Xが存在する。しかもそのXはここ、スタイルズ荘にいるというのだ…全盛期に執筆され長らく封印されてきた衝撃の問題作。新訳決定版。
嵐の中、孤島の洋館で次々に起こる殺人事件。衝撃の結末は?傑作ミステリーを読みながら英文法を身につける画期的な一冊。
信仰と愛があらゆるものに優先するー一五世紀の修道士が著した本書は、中世から現代まで『聖書』についで多くの読者を獲得したと言われる。読み易く的確な諭しに満ちた文章は、悩み多き我々に安らぎを与え深い瞑想へと誘う。温かくまた厳しい言葉の数々。
牧師の息子ボビイは、ゴルフの最中に崖下に転落した瀕死の男を発見した。男はわずかに意識を取り戻すと、ボビイに一言だけ告げて、息を引き取った。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」-幼なじみのお転婆娘フランキーとともに謎の言葉の意味を追うボビイ。若い男女のユーモアあふれる縦横無尽の大活躍。
セント・メアリ・ミード村の牧師館で治安判事が殺された。被害者は厳しい性格で恨みをもつ人間は多いが、殺すまでとなると…。とはいえ村は謎めいた婦人やスキャンダラスな噂のある画家など、怪しげな人物に事欠かない。難航する捜査をよそに、牧師館の隣人の穿鑿好きな老婦人が、好奇心と人間観察で事件を解決に導く。クリスティの二大探偵のひとりミス・マープル初登場作。
「あなたは幸せですか?幸福でないかたはパーカー・パインにご相談ください」そんな奇妙な新聞広告を見てオフィスを訪れる、夫の浮気を疑う妻や、退屈した退役軍人の悩みを、パーカー・パインはいっぷう変わった方法で解決する。さらにオリエントへの旅では、各地で遭遇した事件の犯人を見事看破していく。異色の経歴の名探偵が活躍する短編14編を収めた作品集、新訳決定版。